ついに東京シリーズが開演だ。
米紙『USA Today』の重鎮記者、ボブ・ナイチンゲール氏は現地3月11日、「ロサンゼルス・ドジャースの東京シリーズは、どれほどの"狂気"を生み出すのだろうか。大谷翔平らがワールドツアーに出発」と題した記事で、日本で巻き起こるであろうドジャース狂騒曲に思いを馳せた。
「ドジャースはチャーター機による12時間のフライトを経て、日本時間13日午後に日本に到着。ホテルに立ち寄って荷物を置き、その後、時差ぼけ対策の練習を行なうために球場に向かう。ドジャースの来日は、まるで1960年代のビートルズのような感じになるだろう。その人気は、マイケル・ジョーダンを擁する92年バルセロナ五輪のドリームチームか、ビヨンセとテイラー・スウィフトが同じステージに立つようなものか」
大谷、山本由伸、佐々木朗希のドジャースと、今永昇太、鈴木誠也のシカゴ・カブスは3月15、16日に、東京ドームで読売ジャイアンツ、阪神タイガースとそれぞれプレシーズンゲームを行ない、そして18、19日にドジャースとカブスがMLB開幕シリーズを戦う。
「ドジャースとカブスの2試合は、野球史上最も人気がある試合になるかもしれない。日本全国は大騒ぎする準備が整っている。ドジャースのスタン・カステン球団社長は、"球場は1億人を収容できない。ショウヘイ、ヨシ、ロウキを見たい日本人の数は、だいたいそれくらいだ。日本での試合は、これまで球界が経験したことのない歴史的な意義がある。日本では毎日、ワールドシリーズの優勝パレードのような歓迎を受けるだろう。まさに桁違いな出来事になる"と語った」
とりわけ日本での大谷人気は別格だ。ナイチンゲール記者も重々承知しており、「ビルほどの大きさの大谷の看板があり、どの店にも大谷の商品が並んでいる。ドジャースのマーケティング担当者によると、大谷のスポンサーだからという理由だけで、日本の野球ファンの約85%がニューバランスのスニーカーを履いているそうだ」
日本遠征は、ドジャースの選手たちも楽しみにしている。マックス・マンシーは「ビートルズと一緒に旅をしているような気分になるだろうね。本当に楽しくて、本当にクールで、忘れられない思い出になるだろう」と語り、タイラー・グラスノーは「すごいことになるぞ。大谷の日本での人気はジャスティン・ビーバーの10倍みたいな感じかな」、オースティン・バーンズは「ショウヘイたちが日本でどう立ち回るのか、見当もつかないね」と心境を明かした。
マイケル・コンフォートは「一生に一度の経験だろう。みんな興奮しているよ。とんでもないことになりそうだ」、テオスカー・ヘルナンデスは「ぶっ飛んだ騒ぎになるだろうな。日本の人たちのショウヘイに対する反応を見るだけでも楽しいだろう。みんな日本を楽しみにしているよ」と、それぞれ期待に胸を膨らませている。
【動画】山本由伸"先生"によるチームメイトへの日本語 & けん玉講座
また、ジェームズ・アウトマンは、「東京に来ると、新しい文化、新しい人々、新しいものを体験できるのが最高だね。東京についてはいい話をたくさん聞いている。あらゆる体験が待ちきれないよ」と心をときめかせた。
さらに、シーズン開幕から故障者リスト入りが決まっている36歳のサイ・ヤング賞投手、クレイトン・カーショウはチームのチャーター機ではなく、妻と4人の子どもを連れて民間航空機で来日するようだ。
「カーショウの行動ひとつをとっても、ドジャースにとって日本遠征がいかに特別なものなのか理解できるだろう。カーショウは車からスーツケースを下ろしながら、"一生に一度の特別な経験だ。こんな旅は二度と再現できないから、俺はチャレンジするよ。すべての体験が楽しみだ"と語った」と、ナイチンゲール記者は記している。
フライトに12時間を要する日本遠征は、しかし誰からも不満の声が聞かれないという。
「かつての海外遠征では選手から不満の声が出たが、日本遠征には誰も不満を抱いていない。デーブ・ロバーツ監督は"(14年の)オーストラリア遠征の際、選手から不満の声が挙がったと聞いている。でも、今はみんな興奮しているよ。愛する日本人選手がどんな歓迎を受けるのか見ものだね"と話した」
続けてロバーツ監督は、「日本人選手たちが母国でプレーするのは、完璧なストーリーだ。ヨシに続いてロウキも登板するのは、素晴らしいシナリオだと思う。正直に言うと、ドジャースというよりも、もっと大きな話だと思っているんだ。選手たちも私たちもみんなが野球ファンだし、今後、日本で試合をする機会がどれだけあるのだろうか。つまり、おそらく今回は日本人選手にとって一度きりの大チャンスなんだと思うんだ」とも語った。
さらに、「日本人選手たちはとても興奮し、とても感動していると思う。彼らは日本で育ち、東京ドームでジャイアンツの試合を観戦し、NPBでプレーし、ワールドベースボールクラシックで登板し、そしてドジャースの選手として、カブスとカブスの日本人選手を相手に東京ドームで試合をする。このシリーズにどれほどの注目が集まるのか、まったく想像もつかないね」と日本人選手たちの心境に思いを巡らせ、そして日本の野球ファンが生み出す大熱狂ぶりに期待した。
構成●THE DIGEST編集部
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米紙『USA Today』の重鎮記者、ボブ・ナイチンゲール氏は現地3月11日、「ロサンゼルス・ドジャースの東京シリーズは、どれほどの"狂気"を生み出すのだろうか。大谷翔平らがワールドツアーに出発」と題した記事で、日本で巻き起こるであろうドジャース狂騒曲に思いを馳せた。
「ドジャースはチャーター機による12時間のフライトを経て、日本時間13日午後に日本に到着。ホテルに立ち寄って荷物を置き、その後、時差ぼけ対策の練習を行なうために球場に向かう。ドジャースの来日は、まるで1960年代のビートルズのような感じになるだろう。その人気は、マイケル・ジョーダンを擁する92年バルセロナ五輪のドリームチームか、ビヨンセとテイラー・スウィフトが同じステージに立つようなものか」
大谷、山本由伸、佐々木朗希のドジャースと、今永昇太、鈴木誠也のシカゴ・カブスは3月15、16日に、東京ドームで読売ジャイアンツ、阪神タイガースとそれぞれプレシーズンゲームを行ない、そして18、19日にドジャースとカブスがMLB開幕シリーズを戦う。
「ドジャースとカブスの2試合は、野球史上最も人気がある試合になるかもしれない。日本全国は大騒ぎする準備が整っている。ドジャースのスタン・カステン球団社長は、"球場は1億人を収容できない。ショウヘイ、ヨシ、ロウキを見たい日本人の数は、だいたいそれくらいだ。日本での試合は、これまで球界が経験したことのない歴史的な意義がある。日本では毎日、ワールドシリーズの優勝パレードのような歓迎を受けるだろう。まさに桁違いな出来事になる"と語った」
とりわけ日本での大谷人気は別格だ。ナイチンゲール記者も重々承知しており、「ビルほどの大きさの大谷の看板があり、どの店にも大谷の商品が並んでいる。ドジャースのマーケティング担当者によると、大谷のスポンサーだからという理由だけで、日本の野球ファンの約85%がニューバランスのスニーカーを履いているそうだ」
日本遠征は、ドジャースの選手たちも楽しみにしている。マックス・マンシーは「ビートルズと一緒に旅をしているような気分になるだろうね。本当に楽しくて、本当にクールで、忘れられない思い出になるだろう」と語り、タイラー・グラスノーは「すごいことになるぞ。大谷の日本での人気はジャスティン・ビーバーの10倍みたいな感じかな」、オースティン・バーンズは「ショウヘイたちが日本でどう立ち回るのか、見当もつかないね」と心境を明かした。
マイケル・コンフォートは「一生に一度の経験だろう。みんな興奮しているよ。とんでもないことになりそうだ」、テオスカー・ヘルナンデスは「ぶっ飛んだ騒ぎになるだろうな。日本の人たちのショウヘイに対する反応を見るだけでも楽しいだろう。みんな日本を楽しみにしているよ」と、それぞれ期待に胸を膨らませている。
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また、ジェームズ・アウトマンは、「東京に来ると、新しい文化、新しい人々、新しいものを体験できるのが最高だね。東京についてはいい話をたくさん聞いている。あらゆる体験が待ちきれないよ」と心をときめかせた。
さらに、シーズン開幕から故障者リスト入りが決まっている36歳のサイ・ヤング賞投手、クレイトン・カーショウはチームのチャーター機ではなく、妻と4人の子どもを連れて民間航空機で来日するようだ。
「カーショウの行動ひとつをとっても、ドジャースにとって日本遠征がいかに特別なものなのか理解できるだろう。カーショウは車からスーツケースを下ろしながら、"一生に一度の特別な経験だ。こんな旅は二度と再現できないから、俺はチャレンジするよ。すべての体験が楽しみだ"と語った」と、ナイチンゲール記者は記している。
フライトに12時間を要する日本遠征は、しかし誰からも不満の声が聞かれないという。
「かつての海外遠征では選手から不満の声が出たが、日本遠征には誰も不満を抱いていない。デーブ・ロバーツ監督は"(14年の)オーストラリア遠征の際、選手から不満の声が挙がったと聞いている。でも、今はみんな興奮しているよ。愛する日本人選手がどんな歓迎を受けるのか見ものだね"と話した」
続けてロバーツ監督は、「日本人選手たちが母国でプレーするのは、完璧なストーリーだ。ヨシに続いてロウキも登板するのは、素晴らしいシナリオだと思う。正直に言うと、ドジャースというよりも、もっと大きな話だと思っているんだ。選手たちも私たちもみんなが野球ファンだし、今後、日本で試合をする機会がどれだけあるのだろうか。つまり、おそらく今回は日本人選手にとって一度きりの大チャンスなんだと思うんだ」とも語った。
さらに、「日本人選手たちはとても興奮し、とても感動していると思う。彼らは日本で育ち、東京ドームでジャイアンツの試合を観戦し、NPBでプレーし、ワールドベースボールクラシックで登板し、そしてドジャースの選手として、カブスとカブスの日本人選手を相手に東京ドームで試合をする。このシリーズにどれほどの注目が集まるのか、まったく想像もつかないね」と日本人選手たちの心境に思いを巡らせ、そして日本の野球ファンが生み出す大熱狂ぶりに期待した。
構成●THE DIGEST編集部
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