現地３月27日にMLBの2025年シーズンが本格開幕するのを受け、米メディア『Yahoo Sports』が「2025年のMLBシーズンで最も影響力を持つ人物」トップ50を発表。１位にロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平を選んだほか、複数の日本人選手を選出した。

　上位は１位が大谷、２位にブラディミール・ゲレーロJr.（ブルージェイズ）、３位にフアン・ソト（メッツ）が入り、４位がアーロン・ジャッジ（ヤンキース）、５位がブライス・ハーパー（フィリーズ）、６位がポール・スキーンズ（パイレーツ）、７位スペンサー・ストライダー、８位がロナルド・アクーニャJr.（いずれもブレーブス）。そして９位にドジャースの佐々木朗希が選ばれた。

　佐々木については、「オフシーズンを席巻した日本の若き怪物がドジャースに加入。しかし、現時点で山本由伸と比べると未熟さが目立っている。カブスとの東京シリーズで不安定な内容だったように、才能に溢れているものの、粗削りなところがある。佐々木の“バタフライ・スプリット”は唯一無二の贈り物だが、ボールの行き先をコントロールできているわけではない」と現状を説明。

　続けて、「新人王を独走する可能性もあるし、いくつかの問題を解決するために3Aで調整するかもしれない。最終的にとんでもなく素晴らしい投手になるのだろうが、メジャー１年目に何が起こるのかは蓋を開けてみないと分からない」と記載し、よくも悪くも大きな注目度があることから９位に位置付けた。

【動画】ドジャース公式が公開した“東京シリーズ特別ムービー”！
  　佐々木のチームメイトでメジャー２年目の山本は、17位にランクイン。「26歳の日本人投手はメジャー１年目の24年シーズンに驚異的な活躍を見せたが、約３か月間は故障者リスト入り。18回の先発登板でわずか90イニングしか投げられなかった。１回の登板当たり５イニングしか投げていないのは、“エース”と認知される水準をはるかに下回っている。それでも、素晴らしい投手に違いはなく、ドジャースがイニングを投げさせるようなら、間違いなくサイ・ヤング賞に挑戦することができるだろう」と、２年目の飛躍を期待した。

　そしてMLB所属の選手ではないにもかかわらず、トップ50に入ったのがヤクルトの村上宗隆だ。42位に選ばれた村上は、「日本の次のゲームチェンジャー」と紹介され、「22年に22歳の村上は56本塁打。日本生まれ選手のNPBシーズン記録を打ち破って、MLBスカウトの注目を集めた。それ以降は打撃成績が落ちているものの、いまだ日本屈指の打者のひとり。25年シーズン後にMLBに挑戦する村上は、オフの大きな話題となるだろう」と、シーズン後に起こるであろう村上の争奪戦に、早くも注目した格好だ。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】25年のMLBで「最も影響力を持つ人物」１位は大谷翔平！ 「明らかなトップ」米メディアが断言「見出しやハイライトを独占するだろう」

【記事】ドジャース、開幕から５戦目までの先発決定！ 本拠地開幕戦はスネル、２戦目は山本、３戦目は佐々木が登板。４戦目以降は…「24年の成功を超える活躍が期待される」