現地３月28日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でデトロイト・タイガースと対戦し、延長10回に８対５でサヨナラ勝ちを収め開幕４連勝を飾った。９回には逆転を阻止する奇跡のタッチアウトプレーが生まれ、直後の劇的勝利につなげた。
【動画】タイガースの逆転を阻止したド軍エドマンのタッチアウト

　２対２の同点で迎えたドジャースは８回にムーキー・ベッツのソロホームランで勝ち越しに成功する。しかし、９回に登板した５番手左腕のタナー・スコットが適時打を浴び、試合は振り出しに。なおも２死一塁から３番ライリー・グリーンに右翼線へ長打を打たれてしまい、タイガースの一塁ランナーは激走。勝ち越しを狙って迷わず三塁を回った。

　右翼のテオスカーヘルナンデスから返ってきたボールを二塁のトミー・エドマンが中継プレーでホームに矢のような送球をする。捕手のオースティン・バーンズが受け、体を懸命に伸ばしてタッチ。ランナーはかいくぐってベースにタッチし、主審は一時セーフだと判定するが、ドジャース側のチャレンジによる映像判定でアウトに覆った。

　白熱した９回の攻防に米スポーツメディア『Diamond Digest』は「エドマンが連続ハイライトプレーで試合を同点に持ち込む」と興奮気味にXに投稿。映像をアップすると、ファンから大きな反響が上がった。
  　実はエドマンはこのプレーの前にも難しい打球を処理したり、中前打になる当たりをベース寄りに守ってヒットを防ぐ好プレーで得点機を阻止しており、このイニングだけで奇跡的なプレーを連発。球場から大歓声が上がった。

　ドジャースの専門メディア『Dodgers Nation』の敏腕記者ノア・カムラス氏はエドマンが魅せた超絶プレーに感動。「エドマンが９回表にドジャースを救った。彼は二塁で信じられないようなプレーをして最初のアウトを奪った。彼は信じられないプレーと送球で２つ目のアウトを取った。彼は信じられない中継スローで３つ目のアウトを取り、試合を同点に保った」と殊勲の背番号25に賛辞を送った。

　延長10回に２点ビハインドを許したドジャースは代打ウィル・スミスの適時打で再び５対５の同点にすると、大谷翔平が右安打で続き１死一、三塁。大谷がすかさず二盗を決めて（後に盗塁は取り消し）二、三塁にかわると、ベッツがこの日２本目となる３ラン本塁打を左翼席に運び、勝負にケリをつけた。​​​​​​

構成●THE DIGEST編集部

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