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プロ野球

【DeNA】トレバー・バウアーの復帰初戦6回1失点をどう考える!? 投手コーチとキャッチャーの見解は――

THE DIGEST編集部

2025.03.29

6回を1失点に抑えたものの初陣は黒星となったバウアー。写真:萩原孝弘

6回を1失点に抑えたものの初陣は黒星となったバウアー。写真:萩原孝弘

☆再デビューは6回1失点

「リーグ優勝、日本一、沢村賞を獲る」。2年ぶりのNPB復帰で高い目標を掲げたトレバー・バウアーが、開幕2戦目の横浜スタジアムのマウンドに帰還した。

【動画】バウアー、NPB復帰初戦で三者連続三振のスタート!
 降雨で開始が30分遅れ、気温も10度に満たない悪コンディションの中、初回から三者連続の空振り三振とこれ以上ない立ち上がりを披露。ファンも凄みを増したバウアーに感嘆の声をあげた。2回も簡単に2アウトを取るが、オルランド・カリステにフォアボールを与え空気が一転。下位打線に連打を浴び、あれよあれよと言う間に先制点を許してしまった。そこからはストレートが低めに集まらず、コントロールが効かない苦しいピッチング。4回には無死満塁を凌ぎ、その後も球数を要しながらも丁寧に投げ抜き、6回を最少失点で役目を終えた。

 バウアーは「カウントを有利にできなかった」と2回2死からの「フォアボールから失点につながってしまった」と制球面を問題視。しかし「マウンドの状態もそんなに悪くはなく、着地する足が外れてしまうようなことはありましたが、それは雨が降っていなくても起こりうること。問題なく投げられた」とコンディションを言い訳にすることはなく「次回は自分の有利なカウントにもっていけるように」と意気込んだ。
 
☆小杉コーチの目線

 小杉投手コーチも「フォアボールはもったいなかった。次のバッターが(ピッチャーの)松葉選手だったので、木下選手との勝負ももう少し慎重になれれば。インハイに構えたのが真ん中ちょっと低めに乗っかってしまったのでね…」とバウアーと同じポイントを後悔。コントロールには「今日は湿度が80%超えているので、いつもよりもグリップは良くなるのではと試合前に話していたのですが、雨が混じるとスリップしたりもするので、その辺が難しかったのかな」とバウアーとは違う見解を示した。

 圧巻の立ち上がりから一転した部分には「ところどころでギアを上げる作業はオープン戦でしましたけれども、ずっと出力を保ったまま長いイニングを投げることはやっていなかったので、ちょうど3回、4回辺りからあからさまに高めにストレートが抜けるシーンが有りましたね」と分析した。

 それでも「まっすぐの出力もオープン戦と比べてだいぶ高かったですし、今日はカーブの割合を増やして、三振もイニングを超える8個取っていますし、この寒いコンディションでこれだけ投げられたことは安心材料。スプリットチェンジもカーブもスイーパーも、どの球種も精度が高かった。オープン戦ではホントに試したいこと、やってみたいことをやっていたんだなと思いました」とあらためてセルフプランニングスキルの高さに感心。そのうえで次戦には「問題はないと思います。いいコンディションであってほしいなとは思いますけど」と普通の天候状況を願いつつ、さらなる好投を予想した。
 
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