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プロ野球

【DeNA】エースの矜持、強敵に襲いかかる打線、復活の剛腕… “奪首”への期待膨らむ満点オープニング

THE DIGEST編集部

2025.03.29

5年目の指揮を執る三浦監督。中日を相手に完勝を収めての好発進となった。写真:萩原孝弘

5年目の指揮を執る三浦監督。中日を相手に完勝を収めての好発進となった。写真:萩原孝弘

☆エース東の矜持

「最高のスタートが切れたと思います」。開幕戦で5−0と完勝した三浦監督は、満足げな表情を浮かべた。それもそのはず、この快勝劇には様々な要素が詰まっていた。

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 まずは開幕投手に指名した東克樹の快投。「オープン戦で状態が良くなかったので不安もあって、色んな意味で緊張した試合だった」と本人は振り返るが「ブルペンから出力は出ていたので、先制点を取ってもらえたことで自分自身も乗っていけた」とペナントに向けての調整がうまく進んだ上に、バックの援護でペースを握れたと頷いた。
 
 さらにポイントとなったのは2点リードの5回、先頭の中田翔のショートへのあたり損ないの当たりを、森敬斗が悪送球。ワンヒットワンエラーでノーアウト2塁と初めて先頭打者を切れずにピンチを迎えた。だが「味方のエラーをしっかりとカバーするのもピッチャーの役目」とギアを上げ、後続をひとりも出さずに抑え込んだ。「あそこを0に抑えたからこそ、その後の得点にもつながったと思うし、敬斗やザキさん(宮崎敏郎)にありがとうって声をかけてもらって、ピッチャーとしてすごく嬉しかった」と流れを渡さぬ熱投はチームに一体感をもたらし、その後打線も活気づいた。そこにはエースとしての矜持がしっかりと現れていた。

☆難攻不落の高橋宏斗撃ち

 打線は昨シーズン防御率1.38で最優秀防御率のタイトルに輝いた高橋宏斗を5回で5得点と攻略KOした。初回の先制点は2番の牧秀悟のヒットから、4番のタイラー・オースティンが還す理想的な攻撃を披露。2回と5回は、いずれも2死から森敬斗と梶原昂希のオープン戦で苦しんだ若手がタイムリー、さらには筒香嘉智の二塁打に宮﨑敏郎のタイムリーとベテランも続き、“2025年度版・マシンガン打線”が火を吹いた。

 今年横浜にカムバックした村田修一コーチも「全体的にみんな打てたのは大きいですよね。まして球数も少ない中でノックアウトできたのは大きな自信になると思います。苦手なピッチャーも、いいピッチャーもいっぱいいるんでね、みんなで攻略していけば先が見えてくると思います」と笑顔を見せた。

 また愛弟子の筒香には「1本打てましたし、しかも真っ直ぐを引っ張れたのは大きいですね。もともとできていたことを思い出してやってほしい」と復活に手応え。オープン戦で打率.042と苦しんだ森にも「内容もよく(ヒットが)出ましたね。林(琢真)も途中から一軍に来て頑張っていたから、そういう刺激も絶対あるんでね。歳の近い者同士で切磋琢磨してほしいですね」とチーム内競争でのレベルアップを望んでいた。まだ1戦目だが切れ目のない打線は、昨年よりも強さを増した印象を受けた。
 
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