現地3月30日、ボルティモア・オリオールズの菅野智之が開幕4戦目のトロント・ブルージェイズ戦に先発登板し、日本人としては最高齢となる35歳でメジャーデビューを飾った。5回の投球直前に両手にけいれんを起こして無念の緊急降板となり敗戦投手となったが、地元メディアの評価は決して悪くない。
【動画】”オールドルーキー”菅野智之がMLBデビュー戦を振り返る
初回に援護点をもらった菅野だったが、先頭打者にいきなりストレートの四球。そのあと簡単に2アウトを奪ったが、4番のアンドレス・ヒメネスに左中間二塁打を打たれて二、三塁にピンチを広げると、5番のジョージ・スプリンガーにはカウント1-2から外角低めのスイーパーを中前に運ばれて、1対2と逆転を許した。
不安定な立ち上がりだった菅野だが、2回以降はベテランらしい丁寧なピッチングでゼロを刻む。3回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、強弱をつけた変化球で後続をピシャリ。4回は三者凡退に仕留めた。
5回もマウンドに上がった菅野だったが、投球練習の際に右手を気にするような仕草を見せる。通訳やトレーナーらがマウンドに向かって話し合い、日本人右腕は大事をとって降板。チームもブルージェイズ投手陣を打ち崩せず完敗を喫した。
メジャー初先発を白星で飾れなかった菅野だが、地元紙『The Baltimore Banner』は日本人右腕のピッチングに及第点を与えている。
同紙は「メジャーデビューしたスガノが、4球で最初の打者に四球を与えたのは、彼の性格からすると異例のことだったかもしれない」と言及。セ・リーグで3度のMVPに輝き、最多勝(15勝)のタイトルを獲得した昨季は156.2回を投げて16四球しか与えていなかったことを説明したうえで、「緊張していたのか、あるいはメジャーの水に慣れるのに時間が必要だったのか。そこからスガノはオリオールズにとって魅力的なポテンシャルの片鱗を見せた」と評した。
2回以降は落ち着きを見せた菅野はフォーシーム、シンカー、カッター、スプリッター、スライダー、カーブの6球種すべてを投げ、なかでも速球は最も多い26%。ブランドン・ハイド監督は「かなり均等に分散させていた。トモは本当にいい投球をしたと思う」と巨人軍で長年エースとして培った投球術に唸った。
菅野は同メディアに対し、「カウントの序盤はまだストライクではなくボールを投げていたが、ダッグアウトでは投手コーチや捕手のアドリー・ラッチマンと話し合って次のイニングの戦略を練っていた」と明かし、「イニングが進むにつれて良くなっていった」と手応え。チームの勝利にはつながらなかったが、憧れの舞台での第一歩をかみしめていた。
構成●THE DIGEST編集部
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不安定な立ち上がりだった菅野だが、2回以降はベテランらしい丁寧なピッチングでゼロを刻む。3回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、強弱をつけた変化球で後続をピシャリ。4回は三者凡退に仕留めた。
5回もマウンドに上がった菅野だったが、投球練習の際に右手を気にするような仕草を見せる。通訳やトレーナーらがマウンドに向かって話し合い、日本人右腕は大事をとって降板。チームもブルージェイズ投手陣を打ち崩せず完敗を喫した。
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同紙は「メジャーデビューしたスガノが、4球で最初の打者に四球を与えたのは、彼の性格からすると異例のことだったかもしれない」と言及。セ・リーグで3度のMVPに輝き、最多勝(15勝)のタイトルを獲得した昨季は156.2回を投げて16四球しか与えていなかったことを説明したうえで、「緊張していたのか、あるいはメジャーの水に慣れるのに時間が必要だったのか。そこからスガノはオリオールズにとって魅力的なポテンシャルの片鱗を見せた」と評した。
2回以降は落ち着きを見せた菅野はフォーシーム、シンカー、カッター、スプリッター、スライダー、カーブの6球種すべてを投げ、なかでも速球は最も多い26%。ブランドン・ハイド監督は「かなり均等に分散させていた。トモは本当にいい投球をしたと思う」と巨人軍で長年エースとして培った投球術に唸った。
菅野は同メディアに対し、「カウントの序盤はまだストライクではなくボールを投げていたが、ダッグアウトでは投手コーチや捕手のアドリー・ラッチマンと話し合って次のイニングの戦略を練っていた」と明かし、「イニングが進むにつれて良くなっていった」と手応え。チームの勝利にはつながらなかったが、憧れの舞台での第一歩をかみしめていた。
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