開幕から白星を重ねているロサンゼルス・ドジャースで、この男が見事なカムバックを果たした。タイラー・グラスノーが現地時間３月31日、ドジャースタジアムでのアトランタ・ブレーブス戦で今季初先発し、5回を無失点に抑え、チームの６対１での勝利に貢献した。

【動画】大谷翔平が劇的なサヨナラホームラン！ドジャースは球団新記録の開幕８連勝 　初回から、変化球、ストレートそれぞれを決め球として三振を奪うなど、順調な立ち上がりをみせたグラスノーは、４イニングを投げ終えるまでブレーブス打線をノーヒットに抑える快投を披露。最後のイニングとなった５回も２本のヒットを打たれ２死からランナー２人を背負うも、ここでもキレのある変化球でオースティン・ライリーを空振り三振に斬って取り、ピンチを脱している。

　昨季、怪我による戦線離脱前の８月以来となる公式戦復帰登板で、シーズン初勝利を掴んだグラスノー。今季は開幕からチーム６試合目の先発を任され、終始、力強いボールを投げ込んでおり故障明けの不安を感じさせなかった。この試合でドジャースは６連勝を達成。メジャー公式サイト『MLB.com』では、ブレーブス戦快勝の立役者となったグラスノーのピッチングをクローズアップしている。

　同メディアは、「マウンド上の圧巻の投球が、ドジャースのさらなる圧倒的なスタートを後押しした」と先発右腕の貢献度を称賛。さらに、「試合序盤から見事な投球を見せ、８奪三振を記録。５回１アウトまでブレーブス打線にヒットを許さなかった。四球を３つ与えたものの、許したヒットはシングル２本のみ。昨年８月11日以来となるメジャーでの先発登板を堂々と締めくくった」と投球内容を評している。

　またグラスノーが過去、毎シーズンのように悩まされてきたコンディション不良への対策として、オフにはトレーニング方法の変更やフォーム修正も行なってきたと説明。その上で、「怪我のリスク軽減や毎回ローテーションを守れる投手になることを目指している」と指摘する。

　そして、この日の好投を踏まえ同メディアは、「もしドジャースが20年以上ぶりのワールドシリーズ連覇を成し遂げるとすれば、その過程でグラスノーの存在は欠かせないものとなる。そして、彼自身も最後までマウンドに立ち続けることを願っている」などと見通している。

　開幕から快進撃を続けるドジャースにおいて、初戦から確かな存在感を放ったグラスノー。頼れる背番号31が、今季連覇のカギを握るひとりであることも間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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