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26年WBC組み分けが最終決定。MLB記者がプールC注目試合に「日本対チェコ」を指名した“ワケ”

THE DIGEST編集部

2025.04.10

前回のWBCで日本は3大会ぶりの優勝を果たした。(C)Getty Images

 現地4月9日(日本時間10日)、2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選組み分けが発表された。前回優勝の日本は東京ドーム開催のプールCで韓国、オーストラリア、チェコとの同居が決まっていたが、予選通過した4か国の中から台湾と同組になることが決定した。

 ついにすべてのカードが決まった。東京ラウンドは来年3月5~10日に行なわれ、日本の初戦(6日)は台湾と激突。7日に韓国、8日にオーストラリア、10日にチェコと対戦し、各グループのそれぞれ上位2チームが米国・ヒューストンとマイアミで開催される準々決勝ラウンド(13、14日)に進出する。準々決勝ラウンドを勝ち上がった4チームが決勝ラウンドへ進み、準決勝は3月15日と16日、決勝は17日に実施される。

 参加20チームの組み分けについて、『MLB.com』のマイケル・クレア氏は各チームの寸評を記載。日本については「国際野球界の最強チーム」と断じ、有力な優勝候補に挙げている。同氏は「日本はWBCで複数回の優勝を果たした唯一のチームであり、大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)は、指名打者と投手の両方でMVPの栄誉を獲得した」と記すなど、球界をけん引するスーパースターが第6回大会も主役候補になるだろうと論じた。

 さらにプールCの顔ぶれを見て、同記者はチェコに注目。「2023年大会は、ほぼ全員が自国出身選手で構成され、野球と仕事を両立させなければならないチームは、大本命のスペインを逆転して本大会への出場権を獲得した。この小国は、本大会でさらなる歴史を刻むことができるだろうか?」と興味を示しており、日本との対戦をプ―ルCの注目試合に挙げている。

「日本は前回大会の東京ドームで10-2でチェコを撃破したが、ほとんどの人はこの試合を別の理由で覚えている。電気技師のオンドレイ・サトリアが大谷翔平をチェンジアップで空振り三振に仕留めたこと。ウィリー・エスカラが佐々木朗希(当時ロッテ)の速球で死球を受けると、佐々木はお詫びに翌日お菓子の袋を持って行ったことだ。さらに大谷はチェコとの友好を示すようにキャップを空港で被っていた(数時間で売り切れた)。今、両国の間にはスポーツでのパートナーシップが生まれており、26年にはさらに発展していくに違いない」
 
 野球を通じ、グラウンド内外で大きな話題を振りまいた日本とチェコ。果たして、第6回のWBCではどんな名シーンが生まれるのだろうか。

◇プールA(2026年3月6日~11日/ヒラム・ビソーン・スタジアム)
プエルトリコ
キューバ
カナダ
パナマ
コロンビア

◇プールB(2026年3月6日~11日/ミニッツメイド・パーク)
アメリカ
メキシコ
イタリア
イギリス
ブラジル

◇プールC(2026年3月5日~10日/東京ドーム)
日本
オーストラリア
韓国
チェコ
台湾

◇プールD(2026年3月6日~11日/ローンデポ・パーク)
ベネズエラ
ドミニカ共和国
オランダ
イスラエル
ナイジェリア

構成●THE DIGEST編集部

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