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「トラウトの発言は称賛に値」WBCで侍Jに“リベンジ”「ジャッジは間違いなく雪辱を果たす」米メディアがチームUSAに期待

THE DIGEST編集部

2025.04.16

23年のWBCでトラウトは米国代表のキャプテンを務めた。侍ジャパンの大谷翔平と対戦したラストシーンは語り草。(C)Getty Images

 現地4月14日、2026年3月に行なわれるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の米国代表キャプテンにアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が選ばれた。

 前回大会に続いて指揮を執るマーク・デローサ監督とともに会見に出席したジャッジは、「この機会を心待ちにしていた。前回のマイク・トラウトのように、チームUSAを代表するキャプテンを務めるのは本当に特別な栄誉だ」と興奮気味に語った。

 ジャッジがWBCに出場するのは2026年大会が初めてだ。23年大会時はFA後に再契約したヤンキースの新キャプテンに選ばれたタイミングだったこともあり、チームの春季キャンプを優先。それでも、テレビ観戦したWBCに「出場したかった」という胸の内だったという。

 ジャッジがキャプテンに就任した話題にほとんどの米メディアが反応したなか、前回大会で大役を務めたトラウトが所属するロサンゼルス・エンジェルスの専門メディア『Halo Hangout』は、「トラウトのジャッジに対する反応は、彼がバトンを渡す準備ができていることを示している」との見解記事を公開した。

 記者会見の場で、デローサ監督はジャッジをキャプテンに指名する前日に、前回大会でキャプテンを担ったトラウトに確認を取った。米国代表のキャプテンにジャッジを選ぶと聞かされたトラウトは、「彼こそ適任だ」と返答したという。

「トラウトの発言は称賛に値する。過去4年で様々な怪我に見舞われたトラウトが26年3月に行なわれるWBCに出場するのかどうか、まだ発表されていない。おそらく本人はWBCよりも前に、今シーズンを無事に乗り切りたいと思っているだろう。今シーズンのトラウトは15試合で6本塁打、14打点を挙げているが、打率は.196にとどまっている」

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 一方、24年に自身2度目のア・リーグMVPを受賞し、ヤンキースをワールドシリーズに導いたジャッジについては、「球界最高の打者のひとりで、あらゆる点で全盛期のトラウトを彷彿とさせる活躍を見せている。ワールドシリーズでは、WBCでのトラウトのように大谷のチームに敗れた。もし米国が日本と対戦するようなら、ジャッジは間違いなく雪辱を果たすだろう」と、WBCで日本に対するリベンジを願った。

 32歳のジャッジと33歳のトラウトが同時に米国代表に選ばれる可能性については、「ジャッジもトラウトも優勝した17年のWBCメンバーではない。26年こそ、2人がタッグを組んで米国を優勝に導いてほしい」と、両雄のメンバー入りを期待した。

「2人がメンバー入りした場合、どちらが中堅を守るのかに注目が集まるだろうが、フィールド上でのパフォーマンスでいえば、ジャッジがトラウトを凌駕している。トラウトがジャッジにキャプテンの役割を譲ったように、中堅のポジションを譲っても驚かないだろう。ボブ・ディランの曲にあるように、時代は変わるのだ」

 26年WBCの米国代表に、はたしてトラウトは選ばれるのか。そして米国代表はどんなメンバーをチームを構成するのか。

構成●THE DIGEST編集部

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