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「3Aのキム・ヘソンを呼び戻す時がきた」LA記者の主張に韓国メディア追随「活躍を続けていれば、すぐに良い知らせが聞こえてくる」

THE DIGEST編集部

2025.04.16

ドジャース傘下3Aで活躍を続けているキム・ヘソンのメジャー昇格を、米韓メディアが訴えている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャース傘下3Aのオクラホマシティ・コメッツに所属するキム・ヘソンのメジャー昇格を、ドジャース記者が猛プッシュしている。

 専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は、「3Aのキム・ヘソンを呼び戻す時がきた」と題した記事を公開。ドジャースのとりわけ下位打線に当たりが出ていない状況を説明したうえで、オクラホマシティで結果を出しているキム・ヘソンのメジャー昇格を訴えた。

 ドジャースは開幕8連勝と好スタートを切ったものの、フィラデルフィア・フィリーズ、ワシントン・ナショナルズ、シカゴ・カブス戦を、いずれも1勝2敗として連続負け越し。とりわけ現地4月12日のカブス戦は0対16と、衝撃的な大敗を喫した。

 やり玉に挙がっているのが下位打線だ。カムラス記者は、「フィリーズ、ナショナルズ、カブスとの9試合で記録したドジャース打線のOPS.651は、同じ期間のメジャーで24番目の成績だ。上位打線が期待に応えられていないなか、7番、8番、9番の下位打線の合計OPS.508はメジャー28番目。下にはシカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・メッツしかいない。4月1日以降で見ると、ドジャースの7~9番のOPSは.436となり、これはメジャーワーストとなる」と下位打線の不甲斐なさを指摘した。

 ドジャースの7~9番には、おもにマックス・マンシー(現地4月14日時点の打率は.173)、ミゲル・ロハス(同.161)、アンディ・パヘス(同.137)、エンリケ・ヘルナンデス(.125)、オースティン・バーンズ(.000)、クリス・テイラー(.250)が入っている。ほとんどの打率が1割台で、結果的に上位打線へのつながりがほとんどない状況に陥っている。

 そこでカムラス記者は、キム・ヘソンの昇格を呼び掛けた。

「ドジャースが変化を必要としているのは明らかだ。幸運なことに、オクラホマシティには期待を上回る活躍を見せている韓国人選手がいる。メジャーの投手に慣れさせるために3Aに降格させたが、14試合の出場で打率.290、3本塁打、打点13、4盗塁、二塁打7本、三塁打1本、OPS.943と好調だ。14試合中6試合でマルチ安打を記録し、1試合で2本塁打を放っている。2本目の本塁打は462フィート(約140.8メートル)も飛んだ」

【動画】飛距離462フィート(約140.8メートル)を叩き出したキム・ヘソンの特大アーチ
 
 守備では二遊間に加えて、中堅のポジションもこなすなど、キム・ヘソンは持ち前のユーティリティー性に磨きをかけている。

「ドジャースは活力を必要としている。まさにキム・ヘソンは理想的な選択肢だ。右投手が相手の際は二塁手として敵的に起用されるだろう。トミー・エドマンを中堅に回すことで、平均以上の守備者ふたりを起用できる。打線では9番に入って上位につなぐ役割を担うことになるだろう。すでに3Aで結果を出している選手に、いまこそチャンスを与えるべきだ」

 キム・ヘソンのメジャー昇格を願うカムラス記者の記事に、韓国メディア『My Daily』が反応。「キム・ヘソンのメジャー昇格を、現地記者が叫んでいる。いまこそドジャースに招集するべきだと主張した」と伝えた。

「キム・ヘソンがオクラホマシティでアピールを続けている。春季キャンプで打撃フォームを改造し、マイナーリーグで早いボールにも適応した。内外野の守備を経験し、多彩な守備能力も発揮している。こうした活躍を続けていれば、すぐに良い知らせが聞こえてくるかもしれない」

 米韓メディアが主張するように、当たりが出ていないドジャースの下位打線に、好調のキム・ヘソンが入るのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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