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ベッツ、WBC出場に意欲示すも…「ドジャースは『優勝しか許されない』という期待も背負う」と現地メディアから冷静な指摘「調整を優先してもおかしくない」

THE DIGEST編集部

2025.04.16

WBC出場の意向が報じられたベッツだが、ベテランの域に達した年齢を考慮すればシーズンへの調整を優先する可能性もあるか。(C) Getty Images

 来年3月に行なわれる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、米国内では大物選手が続々と出場の意思を表明している。
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 現地時間4月14日には、ニューヨーク・ヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジの出場とキャプテン就任が報じられた。また、翌15日には前回大会に主将として出場した、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトも、メディア対応の中で米国代表入りを熱望するコメントを残したという。
 
 さらに、現地スポーツサイト『AthlonSports』では、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツも来年のWBC出場への意欲を示したと伝えている。15日配信の記事では、「ベッツは今週月曜日に、『絶対に』2026年WBCでアメリカ代表としてプレーしたいと明言した」などと報じている。

 同メディアは、地元紙『Los Angeles Times』の取材におけるベッツのコメントを紹介。WBC出場についての質問に対し、「どの選手だって出場したいと思うはずだ」と語ったと記している。

 一方で、『AthlonSports』はベッツの2大会連続出場への意欲を伝えながら、以下のような冷静な見解も示している。
「ベッツが公の場で来年のWBC出場の意欲を表明したのは、やや意外に感じられるかもしれない。というのも、ドジャースは『優勝しか許されない』というような期待を背負っており、10月に33歳を迎えるベッツがケガのリスクを避け、2026年シーズンに向けた調整を優先してもおかしくないからだ」

 ベテランの域に差し掛かるベッツのコンディションを不安視する同メディアは、加えて、過去のWBCの舞台で大怪我に見舞われ、シーズンを棒に振った選手もいると主張。「優勝を狙うチームの選手、そしてチームをマネジメントする立場の人々は、2023年WBCでのニューヨーク・メッツの守護神、エドウィン・ディアスの右膝の重傷(シーズン絶望)を思い返すべきだ」などと訴えている。

 そのうえで同メディアは、「いずれにせよ、ベッツにはまだ2026年の予定を決める時間はたっぷりある」と説きながら、「しかし、今のところ、次のWBCで彼がショートを守る姿を目にすることになりそうだ」と見通している。

 大会まで1年を切り、スーパースターたちの出場表明が続いていることでファンの期待は高まるばかりだ。もちろん故障などのリスクもあり、選手個々の意思が優先されるのは間違いない。果たして、王座奪還を目指す米国はどんなチーム構成となるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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