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「ロースターは40人なのに60人くらい選手がいるような気がする」――ドジャースが「MLB球団幹部が選ぶ最高のフロントオフィス」に選出。フリードマン編成総責任者の手腕に称賛の声相次ぐ

SLUGGER編集部

2025.04.17

今オフは大型補強が目立ったが、莫大な資金を使うだけがフリードマンのやり方ではない。レイズ仕込みのデータ分析を生かした手腕でドジャースをここまでの常勝軍団に育て上げたのだ。(C)Getty Images

今オフは大型補強が目立ったが、莫大な資金を使うだけがフリードマンのやり方ではない。レイズ仕込みのデータ分析を生かした手腕でドジャースをここまでの常勝軍団に育て上げたのだ。(C)Getty Images

 現地4月16日、webメディア『ジ・アスレティック』が「球団幹部が選ぶ最高のMLBフロントオフィス」と題し、各球団の上級幹部40名にアンケートを取った結果を公表した。

 ダントツの300ポイントで1位に選ばれたのはドジャースだ。莫大な資金力だけでなく、データ分析も駆使して過去10年以上にわたってプレーオフに進出し続けるチームを構築したアンドリュー・フリードマン編成総責任者は「殿堂入り確実だ」との声もある。「ロースターは40人なのに、60人くらい選手がいるような気がする。どうやっているのか理解できない。常に適切な判断を下しているのだと思う」と嫉妬交じりにその手腕を称賛する声すらあった。
 

 だが2位に選ばれたのは、昨季プレーオフ進出を逃し、今季も現時点で地区4位に沈んでいるレイズだった。ドジャースを抑えて1位に選ぶ球団幹部も少なくなかった。ドジャースとは対照的に年俸総額はMLBワーストクラスながら、過去には守備シフトやオープナーを生み出すなど、ある意味ドジャース以上にデータ分析に通じている(そもそもフリードマンももともとはレイズのフロントの出身だ)。ケビン・キャッシュ監督ら現場の人間も球団の考え方によく精通していて、「組織全体の信頼関係と結束力こそが成功の秘訣だ」と指摘した幹部もいた。

 3位にはブルワーズ、4位にはガーディアンズと、レイズのようにスモールマーケット球団ながら成功を収めているチームが相次いで選出された。レイズを含めた3球団は、「スタッフを雇うならこのチームから」との声もあるほどノウハウが信頼されている。まさにデータ分析全盛時代のMLBらしい調査結果となった。

構成●SLUGGER編集部
 

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