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MLB

“銀河系軍団”ドジャースの巨額サラリー負担は「ファンに押し付けられている」と専門メディア。リーグ平均の2倍の料金設定は「多くの家族にとって法外」

THE DIGEST編集部

2025.04.23

移籍1年目でチームを世界一に導いた大谷(中央)。(C)Getty Images

移籍1年目でチームを世界一に導いた大谷(中央)。(C)Getty Images

 MLBロサンゼルス・ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は現地4月22日、「ドジャースのファンは、オフシーズンの巨額支出を称賛したのち、すでにチームに反感を抱いている」と題した記事を配信。多数のスター選手を抱えるドジャースの巨額のサラリー支出は観戦チケット代などの形でファンに負担させていると主張した。

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 元MVPのムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンを擁し、昨季は大谷翔平や山本由伸らを加えてワールドシリーズを制覇したドジャース。昨オフもサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルらスター選手の獲得に成功しており、今季のサラリー総額は約3億3000万ドル(約468億円)に上っている。これはMLBトップの数字だ。

 後払い契約などを駆使してこのようなスーパーチームを結成したドジャースに対して一部からは非難の声が上がったものの、ルールの範囲内で行なわれている動きであるため、リーグ関係者からは「ただ全力で動いている素晴らしい組織だ」とのコメントも見られた。

 同メディアによると、ドジャースのファンも球団の補強を「支持してきた」というが、「膨れ上がったサラリーの負担は、高いチケット代を要求されているファンに押し付けられ始めている」ため、一部では反発が起きているという。実際にチケット代の高騰により観戦が難しくなっているとのファンの意見が地元紙『Los Angeles Times』によって紹介されている。

 スポーツベッティングサイト『bookies.com』によると、今季4人家族がMLBチームの試合観戦(チケット、駐車場、飲み物、軽食)をすると、計399.68ドル(約5万7000円)がかかるといい、これは昨季比21.5%増。2位のタンパベイ・レイズの330.27ドル(約4万7000円)より約60ドル(約1万円)高く、MLB平均208ドルの約2倍となっている。

『Dodgers Way』は「多くの家族にとって、法外な価格」とドジャースの料金設定を表現。一方で巨額の投資を行なった場合、チケット代などの収入で回収するのは理にかなっており、「ファンの多くを試合から遠ざけるとしても観客動員に苦戦しているわけではないため、価格を下げる動機がない」と説明した。

構成●THE DIGEST編集部

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