MLBロサンゼルス・ドジャースの内野手キム・ヘソンは現地５月４日の敵地アトランタ・ブレーブス戦で９回に代走で出場。持ち前の走力でMLB初盗塁を成功させるなど限られたチャンスをものにした。そんな若き韓国の至宝には、現地記者からより大きな期待が寄せられている。

【動画】キム・ヘソンが二盗＆積極走塁！土壇場で同点のチャンスを作り出す 　昨オフに３年総額1250万ドル（約18億円）でドジャースに入団したキム。打撃面での適応に苦しみ開幕をマイナーで迎えたものの、28試合で打率.252、５本塁打、13盗塁と堅実な活躍を見せ、ユーティリティのトミー・エドマンの負傷者リスト入りによって同３日のブレーブス戦からメジャー昇格のチャンスを得た。同戦では９回にセカンドの守備に就き、ついにメジャー初出場を果たしていた。

　今回の試合では１点を追う９回、ヒットで出塁したアンディ・パヘスの代走を託されたキムは好スタートで盗塁に成功すると、振り逃げの場面で隙を逃さず、三塁を陥れる。後が続かず生還は叶わなかったが、持ち味である足のアピールには十分な内容だった。

　そんなキムの活躍には現地記者からも注目が集まっている。米スポーツ局『ESPN』の番組に出演しているブレイク・ハリス記者は自身のXで「キムの守備と（今夜の試合で勝利まであと一歩のところまで詰め寄った）スピードを考えると、（マイナー）降格される前にチャンスを得るべきだ」と絶賛した。

　一方でハリス記者から、キムと入れ替わる形でスタメン落ちを提案されたのが外野手のマイケル・コンフォートだ。キムと同じく昨オフに１年1700万ドル（約24億円）でドジャース入りした32歳は、今季31試合の出場で打率.141、38三振、OPS.528と大苦戦。特に直近29打数で無安打と調子をさらに落としており、ハリス記者から「キムにとっての目標は、29打数無安打に終わらないことだ」と皮肉られている。

　試合後にはデーブ・ロバーツ監督から「あのようなスピードのあるプレーが持ち味。良い野球的なセンスを持っていると示したプレーだった」と高評価を受けたキム。今後の活躍に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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