大車輪の活躍をみせたふたりの名手が、厚い信頼関係を覗かせた。

　現地５月９日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でアリゾナ・ダイヤモンドバックスと対戦し、14対11の逆転勝利を収めた。８回を終えて８対11と敗色濃厚となるも、９回表に下位打線の連打で瞬く間に11対11の同点に追いつく。すると１死一、二塁で迎えたのが１番・DHの大谷翔平だ。希代のスーパースターは相手右腕ライアン・トンプソンがカウント１－２から投じたスプリットを見事に捉え、豪快な３ランを叩き込んだのだ。
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　そんなドラマチックな幕切れとなった一戦で、見逃せないひと幕があった。

　２回表だ。ドジャースが１対３とリードされるなか、打席に立ったのが６番・サードで先発出場のエンリケ（キケ）・ヘルナンデス。相手左腕エドゥアルド・ロドリゲスの内角ストレートをジャストミートして、鮮烈な６号ソロを放った。

　歓喜のダグアウトに突入したキケ。そこに遅れて登場したのが大谷だった。ヒマワリの種が入った袋を手に駆け寄ると、種を鷲掴みにオーバースローでキケのヘルメットに向かって投げつけたのだ。いたずら子っぽく笑う大谷の様子はNHK-BSの中継映像でもしっかり流されていた。
  　これにSNS上でファンが反応。「投げつけてるな、これは（笑）」「種ぶつけてるぞ」「オモロすぎるだろ！」「最高のコンビだわ」「大谷さん、もっと優しく」「手荒い祝福」「大谷サンの種シャワーは雑なんよ」などなど、多数のツッコミが寄せられた。

　しかしキケも負けてはいない。大谷が９回に豪快３ランを打って戻ってきた際には、種の袋ごと大谷の頭に浴びせてきっちりお返しをしていた。この日のキケは５打数３安打１本塁打２打点のハイパフォーマンスで、サードとセカンドで手堅い守備も披露。チーム快勝の立役者のひとりとなった。

構成●THE DIGEST編集部
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