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MLB

フリーマンが挑む偉業「3000」、MLB史上33人しか成し遂げていない大記録を“現実的な目標”に「自分を信じている」

THE DIGEST編集部

2025.05.14

直近7試合で打率.500と絶好調のフリーマン。(C)Getty Images

直近7試合で打率.500と絶好調のフリーマン。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマンが大記録達成を狙っている。

 直近7試合で28打数14安打、打率.500、出塁率.500、長打率1.000、3本塁打、12打点と絶好調のフリーマンは、現地5月12日、ナ・リーグ週間MVPに選ばれた。週間MVPに選出されるのは、リーグ歴代5位となる通算10度目だ。

 2024年シーズンのワールドシリーズでは右足首を負傷していながら、史上初のサヨナラ満塁アーチを含む、史上初4試合連続本塁打と大活躍してMVPを受賞。35歳とベテランの領域に足を踏み入れてもなお、球界トップクラスの選手として異彩を放っている。

 カリフォルニア地元紙『Orange County Register』によると、そんなフリーマンが目標にしている数字があるという。「野球ほど数字を愛するスポーツはない。フリーマンもその尊敬の念を共有し、勝利という究極の目標における数字の有効性を認識している。数字は依然として大きな要素だと語ったフリーマンにとってのそれは、3000安打だ」。

 現地5月12日時点でフリーマンは、キャリア通算2308安打を放っている。3000安打はメジャー史上わずか33人しか達成していない偉大な記録。同紙は「フリーマンにとって、この数字は息の長さと一貫性を象徴するものであり、16年目を迎える彼のキャリアを特徴づける要素となっている。そしてフリーマン自身は、3000安打を達成したいと考えている」と続けた。

 フリーマンは「それは大きな意味を持つだろう。私はつねに安打を重んじてきた。安打や打率といった指標の価値が下がっているのは承知しているが、私はそれを大切にしている。いま35歳で、残されたキャリアは数年しかない。もちろん、最優先事項は勝利だ。ただ、健康な状態でフィールドに立っているのであれば、記録を達成する可能性は十分あると思う。自分を信じているからね」と力強く語った。

【動画】メジャー屈指の“安打製造機”フリーマンの好プレー集!
 
「今年を含めて今後5年で、年平均150本の安打を打てば、目標に届くだろう。いまの健康状態は100パーセントではないが、そんなことが頭にないくらい調子がいいんだ」

 このように語ったフリーマンには、もうひとつ狙っている数字があるという。試合の前後に長い時間をかけて足首を治療し、走塁の負担を軽減するためにテーピングを巻くなど、足首の状態に気を遣っているものの、「DH」に入るつもりはまったくない。大谷翔平の存在も理由ひとつのようだが、何より「一塁手」としての出場試合数を大事にしている。

「DHはやりたくない。みんなは特別だと思わないかもしれないけど、一塁手としての出場試合数が私にとって大事なんだ。エディ・マレー(ドジャースやオリオールズなどで活躍した一塁手)が2413試合で、私は2035試合。どのポジションでも試合に出続けるのは難しいけど、出場した数字は、球団から“君には、試合に出る実力がある”と言われるようなもの。私にとって大きな意味があるし、毎年のようにコンスタントに活躍すれば、球団に高く評価してもらえる。だから、とても大事な数字なんだ」

 35歳になって自身の立てた目標に向かって邁進しているフリーマンを、デーブ・ロバーツ監督はこのように評価している。

「3000安打を目指しているフレディを心から尊敬している。継続性を追い求めるのに何の問題ないし、とても素晴らしいことだ。実質的に“あと4~5年、いい成績を残したい”と言っているようなもの。そのどこが間違っているというのか。何も悪いことではないね」

 3000安打まで、あと「692」。キャリア通算打率.301、年平均181安打を放っているフリーマンは、偉大な記録を現実的な目標として捉えている。

構成●THE DIGEST編集部

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