「34歳のマックス・マンシーや32歳のマイケル・コンフォートといったベテラン勢が物足りない成績を残している一方、３人の若手選手がロサンゼルス・ドジャースで大きく成長している。24歳のアンディ・パヘス、26歳のキム・ヘソン、24歳のダルトン・ラッシングはメジャーの舞台で実力を発揮し始めている」

　ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は、このように若手３選手を高く評価した。パヘスについては、「24年にメジャーデビューしてまずまずの成績を残し、25年は最初の数週間こそ不振だったものの、４月に打率.325、OPS.985を記録。守備でも貢献している」とし、５月３日に初昇格したキム・ヘソン、５月14日に初昇格したラッシングも、メジャーデビューから見せている活躍ぶりを特筆した。

「３選手とも、ファンの心を掴んでいる。パヘスが冷静さを保って周囲の雑音を気にしない能力は称賛に値し、キム・ヘソンも3Aからの昇格をずっと期待されていた。ラッシングは２年連続でドジャースのトッププロスペクトだ。それでも、３選手のドジャースでの将来が完全に安泰とは言い難い」

　将来のドジャースを支える存在とも言える３選手の立場が、なぜ安泰ではないのか。

　同メディアは、「もしドジャース投手陣にいまのペースで負傷者が出続ければ、トレード期限までに大きな動きがあるかもしれない。あるいは三塁手ノーラン・アレナド（セントルイス・カーディナルス）のようなビッグネームを獲得する場合、３選手は強力なトレード要員になる可能性がある」と見解を示した。

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  「パヘスをトレードに出せば、シーズン終了後にドジャースが獲得に動くと言われている外野手カイル・タッカー（シカゴ・カブス）のポジションが空くだろうし、キム・ヘソンはトミー・エドマンとキャラクターが重なり、パワーで劣る。ラッシングも正捕手ウィル・スミスの控えとして、多くの出場時間は望めない」

　チーム状況次第で３選手がトレード要員になる可能性がある一方、もちろんドジャースが手元に置き続け、将来の主力候補として育てる選択肢も十分残されている。はたしてトレード期限の７月末時点で、ドジャースはどのようなチーム状態になっているのか。

構成●THE DIGEST編集部

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