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MLB

「ジャッジは大谷翔平を倒し、さらに上回る」米記者がスタッツ比較「オオタニの注目度が高いため、多くの人は気付いていない」

THE DIGEST編集部

2025.05.21

2024年のナ・リーグMVPに輝いた大谷と、ア・リーグMVPを受賞したジャッジ。(C)Getty Images

2024年のナ・リーグMVPに輝いた大谷と、ア・リーグMVPを受賞したジャッジ。(C)Getty Images

「大谷翔平を、アーロン・ジャッジが圧倒している」

 米メディア『FanSided』のオースティン・オーウェンズ記者が、ロサンゼルス・ドジャースの大谷とニューヨーク・ヤンキースのジャッジの打撃スタッツを比較し、「LAのスーパースター、大谷翔平はMLBで驚異的な活躍を見せてきた。しかし彼の成功は、さらに優れた選手の影に隠れてしまっている」と、ジャッジのほうが好成績を残していると強調した。

「大谷とジャッジ。この世代のサミー・ソーサとマーク・マグワイアと言えるだろう。最大の違いは、より優れた成績を残しているジャッジから、大谷が不当にスポットライトを奪っているように見えることだ」

 オーウェンズ記者は、「大谷を超える選手がいるとは、にわかに信じがたい。しかし、数字は嘘をつかない。データベース『StatHead』で将来の殿堂入りが間違いない両選手の成績を比較すると、その結果は驚くべきものとなった」として、大谷とジャッジ成績を比べた。

(左が大谷、右がジャッジの成績。現地5月18日時点)
WAR    2.5    3.7
試合     44    45
打席数    208    205
安打     54    70
本塁打    16    15
打点     29    41
盗塁     10    3
打率     .305    .402
出塁率    .404    .488
長打率    .667    .753
OPS     1.071    1.241
OPS+    199    247

「大谷がジャッジを上回っているのは、たった3つのカテゴリーだけ。打席数、本塁打、盗塁だ。盗塁はジャッジのプレースタイルではないため、大差がつくのは当然の結果。ほかの成績では、ヤンキースのキャプテンが大谷よりも優位に立っている」

【動画】5月19日のダイヤモンドバックス戦で大谷翔平が放った17号アーチ!
 
「両選手は異なるリーグに所属しているため、今シーズン終了後に2人が各リーグのMVPを受賞する可能性が高い。そして野球ファンなら、2人のスラッガーを比較したくなるものだ。もし同じリーグでMVPを争うなら、数字上はジャッジが大きなアドバンテージを持つことになる。しかし、大谷がメディアの注目度が高いため、多くの人はその事実に気付いていない」

 打者に専念した2024年に大谷は、159試合出場で197安打、打率.310、OPS1.036、54本塁打、130打点、59盗塁をマークし、MLB史上初の50ー50を達成。一方のジャッジは158試合出場で180安打、打率.322、OPS1.159、58本塁打、144打点、10盗塁。史上5人目となる3度目のシーズン50本塁打を達成し、それぞれ各リーグのMVPを受賞した。

 今シーズン中に予定している2年ぶりの投手復帰が“打者”大谷にどのような影響を与えるのか不明だが、ジャッジとの打撃対決はシーズン最終盤まで大きな見どころになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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