現地５月20日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発し、７回を投げ１安打無失点、メジャー自己最多110球で９奪三振の快投をみせた。しかし、１点リードの９回に守護神タナー・スコットがまさかの同点ソロを被弾し、エースの白星は消えた...。
【動画】快投した山本由伸の６勝目が消える…９回に痛恨の同点ソロ

　６回までノーヒット。四球によるランナーひとりだけという圧巻のピッチングをみせた山本は７回のマウンドへ。１点リードの７回、先頭のマルテに直球を右翼に弾き返され、この試合初めてヒットを許す。さらに次打者には初球が暴投となり得点圏に走者を背負っった。

　それでもエースは動じない。続くグリエルを三ゴロに打ち取ると、ネーラーをスプリットで詰まらせてニゴロに打ち取る。５番モレノを四球で歩かせて２死一、三塁とピンチが拡大。踏ん張りどころの右腕はマウンドで一呼吸し、続くスミスをカウント2-2で追い込むと、最後は渾身のカットボールで空振り三振に仕留めると、マウンド上で大きな雄叫びを上げてガッツポーズ。最大の窮地をしのいだ山本に本拠地ドジャー・スタジアムは総立ちで拍手。マウンドを降りる日本人右腕は万雷のスタンディングオベーションを浴びた。

　６勝目の権利を持ってブルペン陣に後を託した山本。８回は２番手ベシアがゼロに抑えたが、９回に悪夢が。防御率１点台の左腕スコットが１死からモレノに痛恨の左越えソロを献上し、山本の今季６勝目は土壇場でお預けとなった。
  　逃げ切りに失敗したドジャース。まさかの展開にX上の日本人ファンは唖然。「嘘だろ...」「由伸の勝ちが...消えただと...」「そんなバナナ」「最悪だ」「素晴らしいピッチングしているのに勝ち星が付かない」「泣いてもいいですか...」などと、嘆きの声が溢れている。

　なお試合は延長10回にダイヤモンドバックスが２ラン本塁打で３対１と勝ち越し。ドジャースは敗れれば、今季初の５連敗となる。

構成●THE DIGEST編集部

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