“野戦病院”と化しているドジャース投手陣に朗報だ。右肩インピンジメント症候群で開幕から戦列を離れているマイケル・コーペックが25日（現地）、３Ａサクラメント戦に登板。１イニングを無失点に抑え、メジャー復帰へ向けてまた一歩前進した。

【動画】102マイルの剛速球で三振を奪って咆哮！ プレーオフでコーペックが見せた圧巻の投球

　緩やかではあるが、着実に状態は良くなっている。８日の今季初登板ではいきなり５人連続で歩かせ、１アウトも奪えずに降板。続く11日は無失点に抑えたものの、14日は0.2回３失点、20日も0.2回２失点と不安定な投球が続き、その時点での防御率は何と38.57。100マイルの剛速球で相手をキリキリ舞いさせる本来の投球はすっかり影を潜めていた。

　だが、23日の登板は最速101.7マイルを計時して１回無失点。そして、25日も先頭打者を歩かせたものの後続を打ち取って無失点。２試合続けて好投したことで、メジャー復帰への道筋が見えてきた。

　コーペックは昨夏のデッドライン・トレードでホワイトソックスから加入。移籍後は24試合に登板して４勝０敗、防御率1.13、６セーブと予想以上の好投でワールドチャンピオンに大きく貢献した。 　デーブ・ロバーツ監督によれば、首脳陣は今後、３Ａで連投させた上で状態を確かめ、問題がなければメジャーに昇格させる意向のようだ。

　実に14人が故障者リストに入っている現在のドジャース。その中で、復帰時期が明確に見えているのはコーペックだけ。その意味でも“救世主”として期待は大きい。

　昨季終盤の力強い投球は果たして戻っているのか。今後の投球に注目が集まる。

構成●SLUGGER編集部

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