５月27日（現地）のパドレス戦で、２イニングの間に手痛いエラーを３つも喫し、思わずフィールド上で涙を流してしまったロニー・サイモン（マーリンズ）。その痛々しい姿はSNSでも大きな話題を集めていた。

【動画】全米が同情...連続エラーの直後にサイモンが思わず流した悔し涙

　その直後から、サイモンのもとに名だたるスター選手から続々と激励のメッセージが届き始めた。マニー・マチャド、フェルナンド・タティースJr.、ルイス・アライズ（いずれもパドレス）、そして元マーリンズの名二塁手ルイス・カスティーヨなどなど。チームメイトのコナー・ノービーも「このゲームはとてつもなく難しい。彼はマーリンズの一員なんだ。応援してほしい」とXで呼びかけるなど、サイモンを支援する輪が広がっている。

　当のサイモンもすでに前を向いている。ゴールドグラブ２度を誇る名手マチャドが最近、１試合３失策を喫したと知って、少し気持ちが楽になった面もあったようだ。

「何が起きたにせよ、もう過去のことなんだから頭を切り替える。明日は明日の風が吹く。努力を続けるだけさ。とにかくチームに貢献したいだけ。ベースボールを楽しむつもりさ」 　もちろん、エラーのことを忘れてしまったわけではない。マーリンズ戦のラジオアナウンサーを務めるジャック・マクミューレンは28日、サイモンがコーチとマンツーマンで守備練習に励んでいる動画をXに投稿、「早出練習に一番乗り。彼は本当に努力家だ」と称えた。

　プロ入りから３度の移籍を経験、７年間のマイナー生活を経て４月にようやくメジャーデビューを果たしたサイモン。苦労人の“リベンジ”に期待したい。

構成●SLUGGER編集部

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