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MLB

怪物ジャッジ、大谷翔平を上回る鈴木誠也の「51」 球団レジェンドと肩を並べた数字に米敬服

THE DIGEST編集部

2025.05.30

カブスの鈴木は勝負強い打撃でリーグ打点王を快走している。(C) Getty Images

カブスの鈴木は勝負強い打撃でリーグ打点王を快走している。(C) Getty Images

 日本人スラッガーが絶好調だ。

 シカゴ・カブスの鈴木誠也が本拠地で行なわれたのコロラド・ロッキーズ戦(現地5月28日)に3番・指名打者でスタメン出場し、適時二塁打を放ち今季51打点目をマークした。チームの4連勝に大きく貢献する打棒は米メディアも無視できない存在になりつつある。
【動画】リーグ打点王を突っ走るカブスの主砲・鈴木誠也

 初回1死一塁で迎えた鈴木は真ん中に甘くきたスライダーを見逃さずにバットを振り抜くと、打球は左中間へ一直線。もう少しでホームランという当たりはフェンスを直撃した。打球処理がもたつく間、一塁ランナーのカイル・タッカーが俊足を飛ばして一気に三塁ベースを蹴って先制のホームを踏んだ。

 この一打で鈴木は今月26打点目を記録。打点は両リーグ単独トップを維持しており、2位には「PCA」こと同僚のピート・クロウ=アームストロングがつけている。ちなみにア・リーグの首位はボストン・レッドソックスのラファエル・ディバースが50打点、2位は昨年のリーグMVPアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が47打点で続いている。
 
 ナ・リーグでは現在、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が20本塁打で単独首位を快走しており、打撃3部門で日本人がトップに立っている。米誌『Sports Illustrated』の野球専門サイト『Fastball On SI』のサム・コノン氏はカブス打線の主軸を担う鈴木に注目。同リーグ中地区首位を走るチームの原動力として、その勝負強い打撃に賛辞を贈っている。

 MLB記者のサラ・ラングス記者によると、打点が公式記録になった1920年以降、開幕から出場51試合時点で50打点に到達したのは、カブスでは2005年のデレク・リー以来、実に20年ぶり。過去にはサミー・ソーサ、アンドレ・ドーソン、ビリー・ウィリアムズなど球団を代表するレジェンドらと並び、鈴木は球団史上9人目となった。コノン氏はラングス氏のデータを引用しながら、「スズキは今シーズン、打率.273、OPS.903と好調だ。彼は打点でリードを広げ、2025年に50打点以上を達成したカブス初のMLB選手となり、球団史に名を刻むことになった」と称賛。その打棒はドジャースの大谷やジャッジと同じような価値だと主張している。

 日本人の右打者で、過去にMLBで4年連続二桁本塁打を放っているのは鈴木のみ。メジャー4年目を迎え、球団史の記録を塗り替える勢いで侍は打点を積み重ねている。

構成●THE DIGEST編集部

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