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MLBも脱帽! 千賀滉大が今季12試合で継続する圧巻の「12」 メッツ番記者は2度のサイ・ヤング賞右腕に続く偉大な球団記録に注目

THE DIGEST編集部

2025.06.07

ロッキーズ戦に先発した千賀。7勝目は付かなかったが抜群の安定感にNYメディアから賛辞が溢れている。(C) Getty Images

ロッキーズ戦に先発した千賀。7勝目は付かなかったが抜群の安定感にNYメディアから賛辞が溢れている。(C) Getty Images

 現地6月6日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大が敵地でのコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、6回を投げ5安打6奪三振1失点の好投をみせた。チームは2対2で迎えた9回に2点を加えて逆転勝ち。千賀に勝敗は付かなかったが2試合連続6度目のクオリティー・スタート(先発投手が6イニング以上を投げ自責点が3以下)を達成。防御率は1.59となりリーグトップに君臨した。
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 千賀は2イニングをゼロに抑えた3回1死、8番マッケンジー・モニアックにスライダーを捉えられ、右翼ポール際へ先制アーチを被弾する。

 しかし、失点はこの1点だけ。5回、先頭打者に左中間を破られる三塁打でピンチを招くが、次打者を低めのフォークで空振り三振。さらに一発を浴びたモニアックを一ゴロ。四球を与えて2死一、二塁と得点圏にランナーを背負うがジョーダン・ベックをフォーク中心に攻めて三ゴロ。窮地をしのいだ。

 1点ビハインドのまま6回まで109球の熱投でロッキーズ打線を抑えた千賀。右腕の力投に味方打線がようやく7回に応え、メッツは一時逆転に成功。千賀に7勝目の権利が生まれるも、2番手右腕が同点に追い付かれて白星は消滅した。
 
 今季7勝目は叶わなかったが、千賀の安定したピッチングはニューヨーク放送局『SNY』を中心に地元メディアから賛辞が溢れている。MLB専門放送局『MLB Network』で豊富なデータを取り扱い、現在はメッツ専門メディア『Searlebaseball』で記事を執筆しているマシュー・サール氏はメッツ先発投手の「3失点以下の連続試合数」を紹介。球団トップは40試合(2019~22年)のジェイコブ・デグロム(現テキサス・レンジャーズ)、2位は同選手の31試合(18年~19年)、そして千賀が29試合(23年~現在まで)で続き、ドワイト・グッデン(1984年~85年)に並び3位になった。

 4回のオールスター選出と2回のサイ・ヤング賞受賞歴を持つデグロムに続く球団記録に名を刻んだ千賀。MLB公式サイトも「コウダイ・センガは今シーズン12試合に先発し、自責はわずか12点しか許していない」と驚きの数字に愕然。日本人右腕の安定感に脱帽している。

 1イニング当たり何人の走者を出したかを示すWHIP(1イニングあたりの与四球と被安打数の合計)で千賀は現在1.18をマークしており、1.2を切ればチームのエース級と言われるなか、堂々の数字を叩き出している。開幕から先発ローテを守っているメッツの背番号34は、データが示す通りメッツのエースである。

構成●THE DIGEST編集部

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