ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平や山本由伸ら、日本人選手らがMLB開幕シリーズ直前の3月16日の夜に主催した豪華寿司パーティーの舞台裏について、この日、寿司を握った「鮨さいとう」の職人・斎藤孝司氏が初めて明かした。
【画像】大谷翔平が公開した"豪華夕食会"の様子
MLBは3月18日・19日に東京ドームでドジャースとシカゴ・カブスのMLB開幕シリーズを開催。この一戦を前に多くの球団所属選手やその家族らが、来日から連日のように東京の街に繰り出し、観光やグルメを存分に堪能している姿が話題となった。
なかでも注目を集めたのはドジャースの日本人選手が主催した豪華夕食会だ。この日のパーティーについて、ミシュラン三つ星を自ら返上した異色の経歴を持つ寿司職人・斎藤氏が、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さんのユーチューブチャンネルで赤裸々に語った。
「本当疲れたっす。海外から来たお客さんに嫌われちゃいけないっていう思いが多分すごいあったと思う」
件の夕食会についての印象を、そう語った斎藤氏は、「これが決まったのは3週間前なんですよ...(依頼日が)偶然日曜日だった、元々定休日なんで、ゴルフが入ってたんだけど断った」と語り、報道では日本人選手らが主催したことになっているが「取り仕切ったのは由伸さん」と話した。
同氏はこの依頼を受ける際にある不安もあったと、以下のように語った。
「冗談だけど、オファーが来たときにハッと浮かんだのが...『お腹痛くなったらどうしよう』。当時、ノロウイルスがめちゃめちゃ流行ってた。僕らああいう時期にきっちりとミーティングしてる矢先にこの話がきた」
続けて、同氏は「しかも外国人チーム。(生魚に慣れていないから)お腹痛くなっちゃうんじゃないかって思って、(オファーの返答を)1日考えて、一瞬、断ろうかなと思った」と異例の依頼に困惑したことも明かした。
そこで同氏は「メニューを俺に決めさせてくれ。マグロだけ僕がやるんで、マグロだけ6貫やらしてくれて」と提案。理由は「マグロでノロって絶対ない」と思ったからとのこと。しかし、ドジャース側は「ダメだ」とその提案を却下し、こう続けたそうだ。
「20貫20種類握ってくれ」
この要求に対して、同氏は「貝類ダメだし、どうしよう...」と頭を抱えたが、そこで再度「『とにかくマグロの量を増やしてください』」と投げかけたと話し、こう続けた。