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「見逃せない存在」今季サイ・ヤング賞の最有力候補を米メディアが予測。“復活の日本人右腕”の名も?「本命中の本命は防御率1.85の23歳右腕」

THE DIGEST編集部

2025.06.20

現地16日の本拠地サンディエゴ・パドレス戦で投手復帰した大谷(左)とパイレーツのスキーンズ(右)。(C)Getty Images

 米スポーツメディア『ESPN』が現地6月19日(日本時間20日)、今季、両リーグのサイ・ヤング賞の有力候補についての最新予測を発表。記事では「オオタニ・ショウヘイが再びマウンドに上がった今、もう誰が本命かは明白だ」と冗談まじりに綴り、同16日、663日ぶり(レギュラーシーズン)に投手復帰を果たしたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手の名にも触れた上で、本命は昨季ナ・リーグ新人王を獲得した23歳右腕と予想した。
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 同メディアはナ・リーグのサイ・ヤング賞の有力候補として「スキーンズが本命中の本命です。現在、防御率1.85、ERA+236(防御率をリーグ平均と比較して、どれだけ優れているかを示す指標)、bWAR4.1(勝利貢献度)とすべての主要指標でリーグトップ級。WARはさらに上昇する可能性が高く、ERA+も多少下がる程度と見られます」と記し、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズを挙げた。

 スキーンズは今季ここまで16試合に登板し、防御率1.85、4勝6敗、106奪三振、WHIP0.88の成績をマークしている。現時点でナ・リーグで唯一、対抗馬として名前が出たのはワシントン・ナショナルズのマッケンジー・ゴアだ。次のように同メディアは伝えている。
 
「ゴアは奪三振でリーグトップの119個を記録しており、スキーンズに次ぐ存在として名を挙げるには十分だ。しかし、bWARは3.1とスキーンズに1勝分の差をつけられており、防御率は2.89、ERA+137とゴアに及ばない」

 一方、ア・リーグでは昨年の受賞者であるデトロイト・タイガースのタリク・スクーバル投手が再びトップ候補に。今季は15試合に先発登板し、8勝2敗、防御率2.06、117奪三振、WHIP0.85の好成績マークした。さらに完封勝利も1回記録しており、28歳の左腕についてこう評価した。

「bWARではスキーンズに次ぐ2位の成績。しかも、今季、完封勝利を記録しており、これは現代野球において極めて貴重なもの」

 そのほかの候補としては、ニューヨーク・ヤンキースのマックス・フリード投手を「9勝2敗のリーグ最多勝(タイ記録)に加え、防御率は1.89とリーグトップにわずか0.04差と十分に競争力がある」と高評価。また、ボストン・レッドソックスのギャレット・クローシェイ投手は「スクーバルやフリードほどのインパクトはないが、見逃せない存在」、ヒューストン・アストロズのハンター・ブラウン投手は「侮れない。サイ・ヤング争いに食い込む可能性は十分」などと、それぞれに期待を寄せた。

 両リーグともに好調な先発陣の中で今季、右肘手術からの完全復活を目指している大谷。投打二刀流の日本人右腕がこの争いに加わる日は、そう遠くないかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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