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「物議を醸す判定」“疑惑ジャッジ”で大記録が幻となった山本由伸に米同情「歴史的瞬間は失われた」

THE DIGEST編集部

2025.06.21

山本は7回途中3失点の粘投も今季6敗目を喫した。(C)Getty Images

山本は7回途中3失点の粘投も今季6敗目を喫した。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地6月19日、本拠地でのサンディエゴ・パドレス戦に先発登板。6回1/3を3失点に抑える力投をみせるもチームが3対5で敗れたため、山本は今季6敗目を喫した。この試合の序盤、日本人右腕の大記録達成かと思われた投球への判定が、現在も大きな物議となっている。
【動画】山本由伸も唖然。ストライクゾーンなのに“ボール”と判定された疑惑の一球

 3回表、山本はパドレス下位打線の打者2人を三球三振に斬って取ると、1番のフェルナンド・タティースJr.を迎える。ここでも変化球を続け2ストライクを取ると、次に投じた真ん中高めのストレートをタティースJr.が見送り三球三振でチェンジ…かと思われたが、なんとこれがボール判定に。ストライクゾーン内にズバッと決まるも、球審からはストライクコールが叫ばれなかった。

 そのあと山本は特に表情を崩すことなく、カウント2-2から最後は外角のカットボールで空振り三振を奪っている。

 3者連続での三球三振達成とはならなかったことから、山本が投じたこの回の“9球目”の判定に大きな反響が上がった。スペインの日刊紙『MARCA』の米国版では翌日、公式サイト上でこのシーンを取り上げ、「『イマキュレート・イニング(1イニング9球で3者連続三振)』達成まで、あと1ストライクに迫ったが、球審マービン・ハドソンの物議を醸す判定により、その歴史的瞬間は失われた」と報じた。

 同メディアは、このイマキュレート・イニングが「ノーヒット・ノーランよりも稀な記録」と主張しており、「この夜はヤマモトにとって特別な記録の舞台になるはずだった」などと振り返り、「問題の1球は、ストライクゾーンの中央を通過する明らかなストライクだったが、ハドソン球審はこれを高めのボールと判断。ストライクゾーンの追跡ツールによると、その球は明確にストライクゾーンに入っていたことが確認されている」と指摘。球審の明らかな誤審だと追及している。
 
 他にも、「選手やファンが求めているのは『公正さ』だけではない。イマキュレート・イニングのような価値ある瞬間への『敬意』でもある」と論じ、滅多に見られない快挙を逃したと強調。加えて、その後も動揺することなく投球を続けた日本人右腕に対して、「完璧なイニングとはならなかったが、ヤマモトは強力なパドレス打線を相手に冷静さと技術を見せつけ、そのパフォーマンスはドジャース投手陣の柱であり続けている」と賛辞を並べた。

 今回の件を受け同メディアは、「自動ストライク判定システム(ABS)=ロボット審判を導入すべき、との声がますます強まるだろう」との見通しを立てており、不可解判定の余波は今後もしばらく続くかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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