早くも“４度目のMVP”を推す声が上がっている。

　現地６月27日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が敵地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に１番・指名打者で先発出場し、第１打席で２戦連発の29号ホームランを放った。さらに５回には適時三塁打を記録し２安打、２打点。チームの５連勝に大きく貢献した。

【動画】大谷翔平が29号先頭打者アーチ＆三塁打

　得意の６月で大谷が量産態勢に入った。初回、相手先発ノア・キャメロンのチェンジアップを完璧に捉えると、打球は右翼スタンドにある球場名物の噴水に飛び込んだ。今季29号とし、５年連続30発に王手をかけた。

　大谷のバットの勢いは止まらない。１点ビハインドの５回には先頭のキケ・ヘルナンデスが四球で出塁。続く大谷が高めの直球を振り抜き、右中間を突き破る三塁打で一塁ランナーのキケが一気に同点のホームを踏んだ。

　日頃からドジャースの動向を追っている専門メディア『Dodgers Nation』のダグ・マッケイン記者は大谷の活躍に感嘆。自身のXに大谷の殊勲打の場面を共有すると、「今年のオオタニは典型的なジュネタニ（６月のJune＋大谷を掛け合わせた造語）ではなかったが、ショウヘイは月末に調子を上げてきた」と記し、大谷のここまでの打撃スタッツを列挙。「シーズンの半分が過ぎ、オオタニは４度目のMVP獲得に向けて加速する勢いだ」と称えた。
  　ロイヤルズ戦を終えた時点で大谷は打率.295、29本塁打、54打点、出塁率.396、長打率.649をマーク。長打率と出塁率を合計したOPSは1.045で、これは本塁打と長打率と合わせてリーグトップの成績だ。

　試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷の存在、チームに与える価値について問われると、「褒める表現や形容詞が足りないよ」とコメント。ドジャースをけん引する背番号17へ称賛の言葉を惜しまなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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