ロサンゼルス・エンジェルスは現地６月27日、健康上の問題で療養中となっているロン・ワシントン監督が今季は復帰しないと発表した。同監督は今月20日から戦列を離れており、引き続き回復に努める。今後はレイ・モンゴメリーコーチが暫定監督としてチームを指揮するとも伝えている。

　６月27日よりワシントン・ナショナルズとの３連戦を迎えていたエンジェルス。MLB公式サイト『MLB.com』のレット・ボリンジャー記者によると、初戦の開始４時間前にペリー・ミナシアンGMが今回の一報をチームに伝えた。

　ミナシアンGMは具体的な症状を明かしていないものの、「早期発見だった」と述べているほか、「彼（ワシントン監督）は健康面で何が必要かを理解していて、快方に向かうためにすべきことが分かっている」などと語っている。

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  　ボリンジャー記者は、指揮官の状況を知らされた際のチームの様子について、「大きな衝撃だったが、選手たちは『これからはワシントン監督のために戦う』と誓った」と振り返っており、選手のコメントを次のように紹介している。

　まず主砲のマイク・トラウトは、「当然、ワシントン監督にいてほしいけど、今は回復が一番大事だ。彼のために祈っているし、常に彼を思いながら、強いプレーを見せたい。回復してくれることを願っているよ。監督を失うのは辛いけど、それより大事なことがある」と想いを打ち明けている。

　また捕手のローガン・オホッピーも、「今シーズン、チームに良い空気が流れていたのは、ワシントン監督の存在があったからこそだと思う。その空気感を、これからもみんなで保っていきたい」と、現在のチーム状態を継続させていくと言葉を強くする。

　チーム内の反応としては他にも、代役を務めるモンゴメリーコーチが「辛いニュースだ」と心境を吐露。長期的に指揮を執ることが初めてであるとしながらも、2021年からチームに在籍しており「大きな不安はない」と、前向きなコメントを残している。

「率直に言えば、これは役割がシフトしたようなものでもあり、今日の試合に集中するだけ。一週間前に始まった時も同じ気持ちだったし、今も何も変わっていない。以前の役割と比べても、やっていることはほとんど同じだよ」

　エンジェルスは今シーズン開幕から白星を重ね、81試合を終えて40勝41敗でア・リーグ西地区３位をキープしており、勝率５割前後を維持。２位シアトル・マリナーズに２ゲーム差に迫っており、11年ぶりのプレーオフ進出を狙える位置につけている。

　指揮官の回復を願いながらチーム一丸となり、目の前の試合に強い覚悟で臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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