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大谷翔平、復帰後3度目の登板で164キロの衝撃...MLBが気付いた偉才の“進化”「かつてないほどハードな投球」

THE DIGEST編集部

2025.06.30

今季3度目の先発マウンドだった大谷。初回にメジャー自己最速記録を計測した。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が現地6月28日、カンザスシティ・ロイヤルズ戦に今季3度目の先発登板を果たした。投手復帰3度目の登板で初めて複数イニングを投げ、2回を27球投げて1安打1三振、1四球無失点。完全復活に向け、また一歩前進した。

【動画】大谷翔平が投じたメジャー自己最速の164キロ!

 中5日で初めて敵地でのマウンドに上がった大谷。初回は1死後、安打と四球で一、二塁のピンチを招く。ここで大谷はギアを一段階上げる。4番ビンセント・パスクアンティノに99.2マイル(約159.6キロ)、100.2マイル(約161.2キロ)の直球で追い込むと、3球目は内角への101.7マイル(約163.6キロ)の直球で詰まらせて併殺打。MLBでの公式戦では自己最速を計測し、ピンチをしのいだ。

 2回は先頭を中直、次打者をスライダーで空振り三振に仕留め、ニック・ロフティンにはスライダーを中心に攻めて、最後も外角のスライダーで捕邪飛。三者凡退に抑えた。

 バットの方は4打数3三振とサッパリだったが、投げては打者7人を相手に27球、2回1安打無失点でマウンドを降りた。
 
 今月16日のサンディエゴ・パドレス戦からマウンドに復帰してから3試合目。基本的にはオープナー(短いイニングのみ投げる先発投手)限定だが、ここまで打者16人(計4イニング)を相手に3安打、3奪三振1四球1失点。防御率2.25、被打率.214、奪三振率6.75とまずまずの成績といえる。

 なかでも球速の伸びが著しい。MLB公式サイトによると、16日の本拠地パドレス戦で663日ぶりに投手復帰し、最速100.2マイル(約161.3キロ)を記録。前回登板の22日、同じく本拠地のワシントン・ナショナルズ戦では最速98.8マイル(約159.0キロ)だったが、この日は一気に2.5キロ近く更新。同サイトは「ショウヘイ・オオタニがマウンドに戻り、かつてないほどハードな投球を披露している」と興奮気味にレポートした。
 
 一昨年9月の右肘手術から長いリハビリ期間を経て、ようやく辿り着いたマウンド。投打の二刀流戦士として、日本の偉才はさらなる進化を世界最高峰の舞台で示し続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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