先発投手陣に故障者が相次ぐロサンゼルス・ドジャース。今オフのFA市場で、フィラデルフィア・フィリーズの左腕レンジャー・スアレスを獲得する可能性があるという。
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　そうした噂について、ドジャースのライバル球団の幹部が語った内容を、米メディア『The Athletic』の記者でMLBのMVP選出投票権を持つジェイソン・スターク氏が報じた。

　同記者は2024年にオールスターに選ばれた左腕スアレスについて「圧巻の投球を披露する一方で、故障が多い。他の球団は24年前半の好投を見て、『もう一度あれを見せてくれ』と思っていた」と伝え、続けて次のように指摘した。

「問題は、輝かしい活躍を見せながらも、投球回数に不安を抱える30歳の左腕投手がどれほど魅力的かということだ...」
  　そんなスアレスへの懸念にも、ドジャースのあるライバル球団の幹部は「（ドジャースには）それがぴったりだ」と笑みを浮かべ、次のように予測したという。

「彼はドジャースと契約するだろう」

　米メディア『The Sporting News』も現地７月７日、同記者が明かした噂を記事の中で紹介。その上で左腕スアレスはメジャー通算で173試合に登板し、681.2イニングで防御率3.26、48勝31敗、627奪三振の成績を残しているものの「先発投手としてフルシーズンを戦い抜いた経験は一度もなく、その"リスク込みの実力"はドジャース好みとも言える」と記した。

　同メディアは、この皮肉交じりの予想について「笑いながら語っていたが、冗談のつもりなのだろうか？　それとも、昨今ドジャースに有力FA選手が自然と流れ着くように、避けられない移籍先であることを認めているだけなのだろうか？」とも記した。

　ドジャースはそのリスクを受け入れてまでスアレス獲得に踏み切るのか。今後の動向からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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