セントルイス・カーディナルスのラーズ・ヌートバー外野手について、現地７月８日、カーディナルス専門メディア『Redbird Rants』は、トレードの放出候補になる可能性があると報じた。
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　同メディアは、今季のカーディナルスが「若手の飛躍」によって49勝44敗と予想を上回る好成績を残し、「86勝ペースでプレーオフ進出争いに加わっている」と評価。一方で「ヌートバーはキャリア最悪のシーズンを過ごしている」と伝えた。
　
　ヌートバーは今季85試合に出場し、打率.229、12本塁打、37打点、48得点、81三振、OPS.718（出塁率.334＋長打率.384）のスタッツを記録。同メディアは、記事の中で「チームが今オフシーズンに放出すべき選手であることを示唆する要素は数多くある」とし、次のように指摘した。

「以前の課題だった『フィールドに長く留まる』ことはクリアしたが、今季は打撃成績が低下している。シーズン終了後には、打率、長打率、wRC+がキャリア最低を記録し、MLB在籍期間で２番目に悪い出塁率となる可能性が高い」
  　さらに「今年以降も２年間の契約が残っているヌートバーは、時間をかけてトレードを検討できる選手だが、今オフシーズンが放出の好機になる可能性が高い」と指摘。それに加えて、「野手陣が逼迫している」と記し、ポジション争いが激化する中で出場機会を失う可能性も示唆した。

　一方で同メディアは、ヌートバーについて「25年の不調の年でさえ、依然としてトップクラスのバットスピード、ハードヒット率、チェイス率、四球率、平均打球速度を誇っており、まさに球団が欲しがる選手像と言える」と高評価。現状を次のように伝えた。

「フィールドに出続け、スランプを克服すれば、さらに成長できるはずだ。決して悪い選手ではないが...現時点では、今年以降のカーディナルスにおいて明らかに『構想から外れる存在』に見えている」

　ヌートバーは直近６試合で打率.286、１本塁打、２打点、４得点、４三振、１四球の内容で一時の打撃不振を乗り越えつつあるものの、一方では復調がむしろトレード価値を高めてもいるようだ。今オフの去就に大きな注目が集まりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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