厳しいメジャーの洗礼だ。

　現地７月12日、ワシントン・ナショナルズの小笠原慎之介は、敵地ミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャー２度目の先発登板を果たし、４回４安打３失点、２奪三振、２四死球。またも初勝利はお預けとなり、防御率が試合前の13.50から9.45に改善されたものの、試合後に球団からマイナー降格が発表されている。

【動画】小笠原慎之介、メジャー２度目の登板の様子！ 　３回までブルワーズ打線を無失点に抑えていた小笠原だが、２点リードの４回、先頭の１番サル・フレリックに死球を与えると、２番ウィリアム・コントレラス、３番ジャクソン・チューリオの連打で１点差に。そして、１死二、三塁から５番アンドリュー・ボーンに逆転の２点適時二塁打を許し、この回限りで降板した。

　現地６日のメジャー初登板では、初回に２ランを被弾するなど、３回途中７安打４失点で初黒星を喫していた小笠原。地元放送局『MASN』によると、その前回より良い内容だった日本人左腕の投球を受け、ナショナルズの監督代行を務めるミゲル・カイロ氏は、「うまく球種を織り交ぜていた」と評価している。

　また、「速球とチェンジアップ、そしてスローカーブを使い、相手打者のバランスを崩していた。非常に良い投球の組み立てだ」と小笠原の巧みなマウンドさばきを称賛したカイロ氏。今後の去就については明言を避け、「オールスターブレイクの後にどうなるか、成り行きを見守っていくつもりだ」と話していた。

　しかし、このコメントから数時間後には、ナショナルズが小笠原のマイナー降格を発表。代わりに登録される選手は、今のところ未定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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