ロサンゼルス・ドジャースは現地７月13日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に５対２で勝利し、２連勝で前半戦を締めくくった。

　前半戦を終えてナ・リーグ西地区首位。２位のサンディエゴ・パドレスに5.5ゲーム差、３位ジャイアンツに6.0ゲーム差をつけている状況に地元紙『Los Angeles Times』は、「“史上最高のチーム”らしいプレーを見せていない。年俸総額が記録的な約４億ドル（約589億円）ながら、史上最多の勝利数を目指すには程遠い出来だ」と、地区１位とはいえ期待以下だったと総括した。

「開幕前の期待に比べると成績は振るわなかった。開幕から８連勝と目覚ましいスタートを切ったが、投手陣に負傷者が続出。打撃陣もベテランスター選手の不振と、投打において改善の余地を残している」

　そんな状況のなか、同紙は前半戦のMVPに大谷翔平を挙げた。大谷はナ・リーグトップの32本塁打を放ち、打率.276、60打点、12盗塁、OPSはリーグトップの.987だ。また、投手としてマウンド復帰を果たし、５度の登板で計９イニング、被安打５、10奪三振、２四球、１失点の記録を残している。

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  「ドジャースのMVPを選ぶとしたら、山本由伸を上回るのは大谷翔平だけだろう。山本は９勝７敗、防御率2.59。６イニング以上無失点の登板が６度（タリク・スクーバルに次いで２番目に多い）という好成績でオールスターに選出された」

　このように山本の活躍に触れた同紙は、ふたたび大谷に言及。「限られた登板機会でいい投球を見せているものの、二刀流に復帰して以降、打撃成績が落ち込んでいる」と、大谷の課題も指摘した。

「前半戦最後のジャイアンツ戦で大谷は５回の第３打席で右前打を放った。これが今年初めて、登板した翌日に放ったヒットだ」とし、直近５試合で17打数３安打、打率.176と打撃面の不振を取り上げている。

　オールスター後の現地18日、ドジャースの後半戦は本拠地でのミルウォーキー・ブルワーズ戦でスタート。前シリーズ（７月７～９日）で３連敗を喫した相手に、はたしてドジャースと大谷は、どのような結果を出すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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