ニューヨーク・ヤンキースが、２度のオールスター出場を誇るカンザスシティ・ロイヤルズの右腕カルロス・エステベス投手に強い関心を示していると、複数の米メディアや記者が報じている。
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　全米野球記者協会（BBWAA）に所属するフランシス・ロメロ記者は、現地７月17日（日本時間18日）に自身のXを更新。「エステベスは今、もっとも注目を集めているリリーフ投手のひとりかもしれない。情報筋によると、ヤンキースを含む複数の球団が、ここ数か月にわたって彼の動向を注視している」と伝えた。

　米メディア『ClutchPoints』も、ヤンキースが有力な移籍先候補先であると伝えたうえで、「エステベスは耐久力があり、プレッシャーの中でも冷静沈着で、速球とスライダーのコンビネーションはヤンキースの投球方針にぴったり合致する」と指摘。さらに、以下のように続けた。
  「ヤンキースに入団すれば、終盤の投手としての役割を担う可能性が高く、クローザーの座を争う可能性もある。ポストシーズンでの経験とメンタルの強さは、今季これまで安定感を欠いていたヤンキースのブルペンにとって、大きな安心材料となる」

　海外メディア『EssentiallySports』も記事の中で、ヤンキースがエステベスに食指を伸ばしていることをキャッチ。「今回ばかりはヤンキースが本気で動いている可能性が高い」と報じる一方で、以下のような懸念点にも言及している。
　
「唯一の不安材料は年齢（32歳）だ。昨季に比べて奪三振能力がやや落ち、速球の平均球速も96.8マイル（155.7キロ）→95.4マイル（153.5キロ）にダウンしている。ヤンキースが長期的な戦力として見る可能性は低く、“今季限定の緊急補強”として検討している可能性が高い」

　ロサンゼルス・エンジェルス時代の2023年には、大谷翔平（現ロサンゼルス・ドジャース）のチームメイトとしてプレーし、クローザーを務めたエステベス。今季はここまで41試合に登板し、４勝２敗、25セーブ。防御率は2.36と安定した成績を残している。15日にアトランタで開催されたオールスターゲームでは７回から８番手で登板し、１イニングを１安打無失点に抑えた。

　７月31日のトレード期限まで残りわずかとなる中、2009年以来のワールドシリーズ（WS）制覇を狙うヤンキースがどのような動きを見せるのか、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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