メジャーリーグは現地７月18日（日本時間19日）より後半戦がスタートする。今月末のトレード期限が迫るなか、現在ア・リーグ西地区４位のロサンゼルス・エンジェルスは、まさに正念場の夏を迎えている。

【画像】MLBオールスターゲーム2025での大谷翔平を厳選ショットで特集！ 　オールスターブレイクまでに47勝49敗と好成績を残しており、プレーオフ争いも現実的な目標となりうる状況にある。そのため、後半戦開始直後の勝敗が重要であるのは言うまでもない。

　メジャー公式サイト『MLB.com』のエンジェルス担当であるレット・ボリンジャー記者は開幕からの戦いぶりを振り返りながら、今後のチームの方向性について見解を示している。

　同16日に配信されたトピックにおいてボリンジャー氏は、「例年には見られなかった胸躍るシーズンを送っている」と評しながら、前半戦で病気療養となったロン・ワシントン監督のチーム作りに言及。「ワシントン監督が築いたのは『努力』と『責任感』を重んじる勝利志向の文化。暫定で指揮を執るレイ・モンゴメリーは、その継承を託されている」と指摘する。

　さらに、「予想外の戦いぶりでAクラス（優勝争い）に食い込むのが、若手にとっては貴重な経験になる。もちろん最終的な目標はポストシーズン進出だが球団ワースト99敗からの巻き返しとして、ワイルドカード争いに踏みとどまるだけでも大きな進歩となる」として、昨季の黒星にも触れながら今季の躍進ぶりを強調している。

　そのうえで、月末に迎えるトレード期限への対応として、「まだ判断は早いが、次の２週間がヤマ場。好調を維持できれば外野手や救援投手の補強を狙うだろう」と見込んでおり、「逆に失速すれば、ケンリー・ジャンセン、タイラー・アンダーソン、カイル・ヘンドリックス、ヨアン・モンカダ、ルイス・レンヒーフォ、あるいはテイラー・ウォードといったベテランの放出を検討する可能性もある」と分析する。

　そして後半戦のキーマンには主砲のマイク・トラウトを挙げている。「打撃面でまずまず安定しているものの、スーパースター級の活躍とは言い難い。左膝の骨挫傷で１か月離脱し、復帰後は指名打者専任が続く」と説きながらも、「後半戦で右翼に復帰できれば、打線を引っ張る大きな存在になる可能性がある」として、コンディションのさらなる回復を求めている。

　エンジェルスは前半戦の勢いを維持し、さらに加速できるか。ここからの数試合にシーズンの命運が懸かっている。

構成●THE DIGEST編集部

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