現地７月19日（日本時間20日）、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツが、本拠地でのミルウォーキー・ブルワーズ戦のスタメンから外れた。

　米メディア『ClutchPoints』は「ドジャース快進撃の陰で苦しむベッツ、不調から抜け出せない理由とは？」と題した記事を公開し、スター外野手の不振について報じている。

　同メディアはまず「これまで最も安定したスーパースターのひとりだったベッツが、2025年シーズンは深刻なスランプに陥っている」と指摘し、次のように伝えた。

「ベッツは2016年からオールスターに選出（24年は辞退）されてきたが、25年は選外。それほどまでに、今季の彼は本来の姿を見せられていない」

　チームが快進撃を続ける一方で、ベッツの成績は振るわず、今季ここまで90試合で打率.241、11本塁打、45打点、OPS.688（出塁率.311、長打率.377）という数字にとどまっている。これについて同メディアは、「いずれもキャリアワーストに近い成績だ」と伝えており、ベッツ本人も「こんなことは今までになかった。ここまで長く調子が悪いのは人生で初めてだ」と悩みを打ち明けている。

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  　同メディアは「かつて不調に見舞われた2017年でさえ、OPS.803を記録し、MVP投票で６位に入った経験を持つベッツにとって、今季の状況はまさに"異常事態"だ」と驚きを持って報じている。

　不調の要因については「不運も影響しているが、それだけが理由ではない」とし、「典型的な不振の兆候は見られないが、結果が出ない最大の要因は『強打を放っていない』というシンプルな事実だ」と分析した。

　特にベッツのハードヒット率の低下を最大の要因として挙げており、「これまで一度もハードヒット率39.5%を下回ったことがなかったが、今季は35.1％まで落ち込んでいる」と指摘している。

　それでも同メディアは「ベッツが今季中に復調する可能性は十分にある」と復調の可能性を否定していない。「BABIP（本塁打を除くフェアーになった打球のうち、安打になった割合。打球運を示す指標）は不運が彼のパフォーマンスに影響を与えていることを示唆している。ベッツが再び体力を強化していくにつれ、彼は間違いなくコンスタントに力強い打撃を披露するようになる」との見解を示している。

　ポストシーズンに向けて優勝を目指すドジャースにとって、ベッツの復調は不可欠。2018年のMVPプレーヤーは再び本来のパフォーマンスを取り戻すことはできるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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