悪夢の連続スイープだ。

　現地７月20日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でのミルウォーキー・ブルワーズに５対６で敗れ、同一カード３連敗。敵地でのブルワーズ戦を含めると６連敗を喫した。２番・指名打者で先発出場した大谷翔平は第２打席に２戦連発となる34号２ランホームランを放ったが、勝利には結びつかなかった。

【動画】今季初の“２番”に一発回答！大谷翔平が逆方向へ34号２ラン本塁打

　後半戦連敗スタートのデーブ・ロバーツ監督は流れを変えるため、MVPコンビの打順入れ替えを敢行。不振のムーキー・ベッツを１番に据え、大谷を今季初めて２番に置いた。

　初回はベッツ、大谷ともに空振り三振に倒れたが、両チーム無得点で迎えた３回に新布陣が機能する。ドジャースはダルトン・ラッシングの犠飛で先制点を奪うと、２死からベッツが15打席ぶりとなる中安打で出塁。その直後、大谷は２ボールからのシンカーを捉えて逆方向に運んだ。追加点となる大谷の34号弾にドジャー・スタジアムは大歓声が上がり、ホームベースで大谷はベッツと喜びのタッチを交わした。

　ところが３点の援護をもらったドジャース先発クレイトン・カーショウは４回、四球をきっかけに味方の悪送球と失策が重なり、あっという間に３対３の同点に。５回は１死一塁でアンドルー・ボーンの左前打を左翼手エステリー・ルイーズがファンブルして一塁走者が三塁まで進みピンチを拡大すると、カーショウは怒りを抑えられずグラブで口元を隠しながら絶叫。この窮地は２番手のアレックス・ベシアが抑えてなんとか無失点に抑えたが、ベンチに下がったカーショウはグラブを叩きつける場面があった。

　ドジャースは５回、守備で拙いプレーをみせたルイーズが汚名返上とばかりに今季初ホームラン。ドジャースが一時勝ち越しに成功するも、６回に中継ぎ陣がブルワーズに集中打を浴び３点を献上。再び追いかける展開となる。
  　その裏、大谷の第３打席は一ゴロ。２点ビハインドの８回、第４打席はボールを見極めて四球を選んだが後続が倒れて得点にはつながらなかった。

　ドジャースは９回に２本のヒットと四球で２死満塁のビッグチャンスをつくると、ラッシングが内野安打で１点差に迫る。なおも満塁で一打出ればサヨナラの絶好機で打席にはベッツ。２球目のシンカーを積極的に振ったが、ライナー性の打球は惜しくも中堅の正面に飛び試合終了。ドジャースはオールスター・ブレイク後、まさかの３連敗で白星が遠い。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】大谷翔平が逆方向へ34号２ラン！ 今季初の“２番”起用に応える一発にロバーツ監督もニンマリ「ショウヘイに頼めば、何でもやってくれる」

【記事】大谷翔平が逆方向にぶち込んだ今季最長タイ137メートル弾に広がる衝撃の声「木製バットでやっていることは本当にすごい！クレイジーすぎる」