●パドレス
【主な獲得選手】
メイソン・ミラー(救援投手) ←アスレティックス
JP・シアーズ(先発投手) ←アスレティックス
ライアン・オハーン(一塁手) ←オリオールズ
ネスター・コルテス(先発投手) ←ブルワーズ
フレディ・ファーミン(捕手) ←ロイヤルズ
ラモン・ローレアーノ(外野手) ←オリオールズ
地区ライバルのドジャースが小幅な動きに終始したのとは対照的に、8人を獲得する「オールイン」の超積極補強を展開。MLB公式サイトのプロスペクトランキング全体3位の遊撃手レオ・デブリースをはじめ、球団トップ30のうち8人、総勢14人のプロスペクトを放出したが、「ほぼすべての大きな弱点を克服した」(MLB公式サイト)のだからその価値はあった。
打線の穴となっていた捕手はファーミン、DHにはオハーン、左翼はローレアーノで埋め、シアーズとコルテスで先発ローテーションを厚くした。さらに、たたでさえ豪華なブルペンにはミラーを獲得して今夏市場最大級のサプライズも演出してみせた(しかもミラーは将来的に先発転向も視野に入れているという)。
MLB公式サイトはパドレスをデッドライン・トレードの勝ち組の一つに挙げていて、「AJ・プレラーGMがこれほどトレード期限を楽しくさせてくれたことはいまだかつてない」としている。
●メッツ
【主な獲得選手】
ライアン・ヘルズリー(救援投手) ←カーディナルス
セドリック・マリンズ(外野手) ←オリオールズ
タイラー・ロジャース(救援投手) ←ジャイアンツ
グレゴリー・ソト(救援投手) ←オリオールズ
メッツの補強ポイントはエース級の先発投手と言われていたが、結果的に今夏の市場には有力な投手があまりおらず、ブルペンの補強にシフト。昨季のセーブ王ヘルズリーらを獲得して「弱点から強みに代わった」(『ジ・アスレティック』)、「スーパーブルペンを作ろうとしている」(MLB公式サイト)と言われるほどの陣容が完成した。
ヘルズリー以外にも過去4年連続で60登板以上のソト&ロジャースが加入。複数のクローザー経験者が6~8回を担い、絶対的守護神エドウィン・ディアズにつなぐ陣容は、先発投手陣の負担軽減に間違いなく寄与するだろう。
マリンズの補強も大きい。現在はジェフ・マクニールとタイロン・テイラーが交代でセンターを務めているが、前者は本職がユーティリティ、後者は守備はともかく打撃が課題とあって、攻守とも水準以上のマリンズの加入は間違いなくプラス。MLB公式サイトは「メッツの戦力には微調整が必要だった。そしてその微調整はなかなかうまくいったと言える」と評価している。
●フィリーズ
【主な獲得選手】
ヨアン・デュラン(救援投手) ←ツインズ
ハリソン・ベイダー(外野手) ←ツインズ
フィリーズのトレード・デッドラインは、ツインズとまとめた2件のトレードにほぼ集約される。外野とブルペンという補強ポイントに、一定水準以上の選手をそれぞれ加えた。3ポジションとも平均かそれ以下の攻撃力しかない外野に、攻守両面で今季好調のベイダーを加えられたのも大きいが、やはりデュランの獲得こそ最大のヒットだろう。
平均100マイル超の4シームとスプリッターを武器に圧倒的な支配力を誇り、今季はここまで49.1回で防御率2.01、わずか被本塁打1本と好成績を残していた。レッドソックスも強い関心を示し、ドジャースとは具体的に交渉も持ったが、フィリーズはライバル球団を出し抜いて獲得に成功。しかも、先方が望んでいた球界トップ有望株投手アンドリュー・ペインターを放出することなく取引をまとめたあたり、大物獲得が得意なデーブ・ドンブロウスキ編成総責任者の面目躍如といったところか。
【主な獲得選手】
メイソン・ミラー(救援投手) ←アスレティックス
JP・シアーズ(先発投手) ←アスレティックス
ライアン・オハーン(一塁手) ←オリオールズ
ネスター・コルテス(先発投手) ←ブルワーズ
フレディ・ファーミン(捕手) ←ロイヤルズ
ラモン・ローレアーノ(外野手) ←オリオールズ
地区ライバルのドジャースが小幅な動きに終始したのとは対照的に、8人を獲得する「オールイン」の超積極補強を展開。MLB公式サイトのプロスペクトランキング全体3位の遊撃手レオ・デブリースをはじめ、球団トップ30のうち8人、総勢14人のプロスペクトを放出したが、「ほぼすべての大きな弱点を克服した」(MLB公式サイト)のだからその価値はあった。
打線の穴となっていた捕手はファーミン、DHにはオハーン、左翼はローレアーノで埋め、シアーズとコルテスで先発ローテーションを厚くした。さらに、たたでさえ豪華なブルペンにはミラーを獲得して今夏市場最大級のサプライズも演出してみせた(しかもミラーは将来的に先発転向も視野に入れているという)。
MLB公式サイトはパドレスをデッドライン・トレードの勝ち組の一つに挙げていて、「AJ・プレラーGMがこれほどトレード期限を楽しくさせてくれたことはいまだかつてない」としている。
●メッツ
【主な獲得選手】
ライアン・ヘルズリー(救援投手) ←カーディナルス
セドリック・マリンズ(外野手) ←オリオールズ
タイラー・ロジャース(救援投手) ←ジャイアンツ
グレゴリー・ソト(救援投手) ←オリオールズ
メッツの補強ポイントはエース級の先発投手と言われていたが、結果的に今夏の市場には有力な投手があまりおらず、ブルペンの補強にシフト。昨季のセーブ王ヘルズリーらを獲得して「弱点から強みに代わった」(『ジ・アスレティック』)、「スーパーブルペンを作ろうとしている」(MLB公式サイト)と言われるほどの陣容が完成した。
ヘルズリー以外にも過去4年連続で60登板以上のソト&ロジャースが加入。複数のクローザー経験者が6~8回を担い、絶対的守護神エドウィン・ディアズにつなぐ陣容は、先発投手陣の負担軽減に間違いなく寄与するだろう。
マリンズの補強も大きい。現在はジェフ・マクニールとタイロン・テイラーが交代でセンターを務めているが、前者は本職がユーティリティ、後者は守備はともかく打撃が課題とあって、攻守とも水準以上のマリンズの加入は間違いなくプラス。MLB公式サイトは「メッツの戦力には微調整が必要だった。そしてその微調整はなかなかうまくいったと言える」と評価している。
●フィリーズ
【主な獲得選手】
ヨアン・デュラン(救援投手) ←ツインズ
ハリソン・ベイダー(外野手) ←ツインズ
フィリーズのトレード・デッドラインは、ツインズとまとめた2件のトレードにほぼ集約される。外野とブルペンという補強ポイントに、一定水準以上の選手をそれぞれ加えた。3ポジションとも平均かそれ以下の攻撃力しかない外野に、攻守両面で今季好調のベイダーを加えられたのも大きいが、やはりデュランの獲得こそ最大のヒットだろう。
平均100マイル超の4シームとスプリッターを武器に圧倒的な支配力を誇り、今季はここまで49.1回で防御率2.01、わずか被本塁打1本と好成績を残していた。レッドソックスも強い関心を示し、ドジャースとは具体的に交渉も持ったが、フィリーズはライバル球団を出し抜いて獲得に成功。しかも、先方が望んでいた球界トップ有望株投手アンドリュー・ペインターを放出することなく取引をまとめたあたり、大物獲得が得意なデーブ・ドンブロウスキ編成総責任者の面目躍如といったところか。
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