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ドジャースは意外に小幅な動き、ブルペンを大幅に底上げしたNY2球団、最大のサプライズを仕掛けたアストロズ…注目7球団のデッドライン・トレードを振り返る<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.08.01

●マリナーズ
【主な獲得選手】
エウヘニオ・スアレス(三塁手) ←ダイヤモンドバックス
ジョシュ・ネイラー(一塁手) ←ダイヤモンドバックス
ケイレブ・ファーガソン(救援投手) ←パイレーツ

 カル・ローリーが本塁打を量産している今季のマリナーズ打線だが、内野陣は低調で絶対にアップグレードが必要な状況だった。そこで球団はまずデッドライン1週間前の7月24日に昨季31本塁打&108打点のネイラーを獲得し、まずは一塁の底上げに成功したが、それはあくまで第一段階。すかさず、今夏の移籍市場最高のスラッガーであるスアレスの争奪戦にも参加した。

 MLB公式サイトが「どこが最もスアレスを必要としているのか?」と題する記事を発表するなど争奪戦は熾烈を極め、記事で挙げられたフィリーズ、ブルワーズ、カブス、レッズ、タイガース、アストロズの他、レッドソックスも触手を伸ばしていたが、1対3のトレードでマリナーズが口説き落とした。しかも、球団トップ10の有望株たちは放出せずに獲得に成功、その意味でも上々の補強と言える。
 
●アストロズ
【主な獲得選手】
カルロス・コレア(遊撃手) ←ツインズ
ラモン・ウリアス(三塁手) ←オリオールズ
ヘスス・サンチェス(外野手) ←マーリンズ

 今夏のトレード市場最大のサプライズはアストロズのコレア獲得だったと言っても過言ではない。アストロズは6月末に遊撃のジェレミー・ペーニャが肋骨の軽度骨折、さらにデッドライン直前には三塁のイサク・パレイデスが右太腿の故障で離脱。特にパレイデスは今季終了の可能性もあるとあって、デッドライン前日にプロ入りから10年間アストロズで過ごしたコレアの再獲得が急浮上していた。

 コレアには全球団へのトレード拒否権があったが、本人が「僕がトレードを拒否しない唯一のチームだよ」と語るなど障害にならなかった。だが、デッドライン当日になって、一度は交渉が決裂したと報じられる。アストロズ側がコレアの残り契約1億340万ドルのうち、5000万ドルの負担をツインズ側に求めたためだという。だが、最終的にツインズが3300万ドルを支払うことで交渉成立。アストロズが放出したのは26歳の投手マット・ミクルスキーのみで、金銭以外の対価はほとんど払わず“優勝請負人”を得ることに成功した。

構成●SLUGGER編集部

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