6回以降は横浜の反撃を浴びた。守備に綻びが出て、そこを突かれたものだ。6回に3失点を献上、8回にも守備のミスから同点に追いつかれて延長戦に持ち込まれた。これが王者たる所以だ。
延長10回は先に3点を先行される苦しい展開だったが、それでも諦めなかった。即座に同点に追いつくと延長11回、4番・坂口路歩のサヨナラ適時打で試合を決めた。
「仲間が必死につないでくれたので、絶対に打ってやろうという気持ちで入ったので結果が出て嬉しいです。みんながつないでくれてとった最後の1点だと思うので、誇りに思います。(タイブレークは)とても苦しい場面が多かったんですけど、絶対に諦めることなくみんなでやれるぞと声をかけやって最後まで諦めずやった結果が繋がったと思う。試合前から勢いはこっちにあるぞって言い合っていたので、それが出たと思います」
試合の終盤から延長戦は試合がどちらに転ぶか分からなかったが、最後まで県岐阜商打線の勢いがが止まることがなかったのが勝因と言えるだろう。
「(最後の場面は)気持ちで一番押していった投球だったが、打たれてしまったということは相手の気持ちが勝ったということだと思う。県岐阜商さんの全員で一体となっているところが実力以上に怖かった」
横浜のエースで4番の奥村頼人はそう言って県岐阜商打線をたたえた。
試合後の甲子園は両校に大きな拍手が向けられていた。16安打と打ちまくった県岐阜商とディフェンス面が最後まで崩れなかった横浜との白熱の攻防は球史に残る好ゲームだった。慣習はそんな試合に酔いしれた印象だった。
ノーマークから優勝候補へ。創部100周年の記念の年に、県岐阜商が優勝戦線に躍り出た。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも
開設している。
【記事】あらゆる点で隙のない野球、チーム一丸となっての戦い――横浜が昭和、平成に続いて令和の夏も制覇か<SLUGGER>
【記事】【甲子園】「1、2年生が二遊間に入る守備力では一歩及ばなかった」須江監督の言葉から見えた仙台育英の“限界”と“反撃の予感”<SLUGGER>
【記事】【甲子園を沸かせた好選手│12日目】超高校級スラッガー、横浜・阿部が本領発揮の3安打! 2年生右腕・織田は3試合連続の快投
延長10回は先に3点を先行される苦しい展開だったが、それでも諦めなかった。即座に同点に追いつくと延長11回、4番・坂口路歩のサヨナラ適時打で試合を決めた。
「仲間が必死につないでくれたので、絶対に打ってやろうという気持ちで入ったので結果が出て嬉しいです。みんながつないでくれてとった最後の1点だと思うので、誇りに思います。(タイブレークは)とても苦しい場面が多かったんですけど、絶対に諦めることなくみんなでやれるぞと声をかけやって最後まで諦めずやった結果が繋がったと思う。試合前から勢いはこっちにあるぞって言い合っていたので、それが出たと思います」
試合の終盤から延長戦は試合がどちらに転ぶか分からなかったが、最後まで県岐阜商打線の勢いがが止まることがなかったのが勝因と言えるだろう。
「(最後の場面は)気持ちで一番押していった投球だったが、打たれてしまったということは相手の気持ちが勝ったということだと思う。県岐阜商さんの全員で一体となっているところが実力以上に怖かった」
横浜のエースで4番の奥村頼人はそう言って県岐阜商打線をたたえた。
試合後の甲子園は両校に大きな拍手が向けられていた。16安打と打ちまくった県岐阜商とディフェンス面が最後まで崩れなかった横浜との白熱の攻防は球史に残る好ゲームだった。慣習はそんな試合に酔いしれた印象だった。
ノーマークから優勝候補へ。創部100周年の記念の年に、県岐阜商が優勝戦線に躍り出た。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園は通過点です』(新潮社)、『baseballアスリートたちの限界突破』(青志社)がある。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも
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