また藤浪自身は、「全イニングいい感覚、いい状態、いい気分で投げられることはないと思います。どこかでズレる事はあると思いますし、そこでどれだけ修正できるかが大事だと思います」と状況に応じたコンディションのアジャストにも気を配る。この日も突然9連続ボールと崩れかけたが、「アタマの中は冷静に、気持ちは熱く」と動じることはなく、「大観衆の中の痺れる場面で抑えてこそ。そういう場面で抑えるのが楽しくて野球をやっている面もあります」と頼もしいセリフが並んだ。
そうした言葉の背景にには、「あまりメカニクスのことは考えたくない」との観点から「リズムとかタイミングをどうやって合わせるか、というところにフォーカスしながらやってますね」と自ら最適解を導き出し、状況を打破していこうとする姿勢が垣間見られる。
前出の小杉コーチも「フォームよりはリズムとタイミングをかなり意識していますね」と認め、「タイミングも2つくらいポイントを持っていて、そこだけ意識すれば大丈夫というような。メカニクスに引っ張られると良くないという話をしていましたし、いろいろと考えすぎて自分がコントロールできないところに引っ張られてしまうとのことでした。ちょっとメンタルコントロールにも近いところではあるんですけど、そういったものも自分でコントロールしていますね」と紆余曲折の末にたどり着いた、精神面の整え方もハマってきているのではないかと論じた。
甲子園から注目を浴び続け、酸いも甘いも噛み分ける31歳。心と技術をブラッシュアップした超大型右腕は、そのポテンシャルを横浜で昇華させる。
取材・文●萩原孝弘
【動画】藤浪晋太郎、ピンチも変化球での三振で切り抜ける!
そうした言葉の背景にには、「あまりメカニクスのことは考えたくない」との観点から「リズムとかタイミングをどうやって合わせるか、というところにフォーカスしながらやってますね」と自ら最適解を導き出し、状況を打破していこうとする姿勢が垣間見られる。
前出の小杉コーチも「フォームよりはリズムとタイミングをかなり意識していますね」と認め、「タイミングも2つくらいポイントを持っていて、そこだけ意識すれば大丈夫というような。メカニクスに引っ張られると良くないという話をしていましたし、いろいろと考えすぎて自分がコントロールできないところに引っ張られてしまうとのことでした。ちょっとメンタルコントロールにも近いところではあるんですけど、そういったものも自分でコントロールしていますね」と紆余曲折の末にたどり着いた、精神面の整え方もハマってきているのではないかと論じた。
甲子園から注目を浴び続け、酸いも甘いも噛み分ける31歳。心と技術をブラッシュアップした超大型右腕は、そのポテンシャルを横浜で昇華させる。
取材・文●萩原孝弘
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