林は３回の自身のヒットに「自分の役割を全うしようと臨みました。あそこはなんとか出塁して、次に繋がればという気持ちでした。繋いで１番、２番へというところを作りたかったんで。なんとかバットに当てた結果ヒットになって、いい形でチャンスメイクできたかなと思います」と自己評価した。

☆粘りの打撃でも魅せる

　村田修一野手コーチも「あれはすごく良かったですね。厳しいボールを、もうミットに入るか入らないかのとこでファウルしてて、そのあとに泳ぎながら逆方向に打って」と打撃内容を評価。
  「ああいうのができなかったんですよ。スパーンって見逃して帰ってきたりを結構してたので、粘りは絶対大事だって常に僕は言ってました。追い込まれた後、言い方悪いですけどクソみたいな打球のファウルを打った後のヒット、これはほんとに相手に与えるダメージがでかいんです。それが先頭だったりっていうのは、余計に相手はダメージでかいですからね」と天敵退治の大きなファクターになったと分析する。

「最初はしっかり構えて、もう上がったら長打だっていうぐらい強く振ってます。振れる打席、振れるケースもあっていいと思うんですけど、いろんなケースがありますから。ここは出塁しないといけないなっていう時にはそういうバッティングができる、その準備ができてるっていうのは、やっぱ毎日試合に使ってもらってる積み重ねだったり、経験だったりが生きてるんじゃないかなと思いますけどね」と成長も感じている。

「ただ打つだけじゃないよってところは、すごく参考になるんじゃないかなと思いますし、頑張ってってほしいなと思います」とチームのために臨機応変にスタイルを変える姿勢は、他のバッターにも好影響を与えると力説した。

　俊足巧打好守。背番号00のピリッとスパイスの効いたプレースタイルは、ベイスターズの新たな武器となる。

取材・文●萩原孝弘

【動画】林が気迫のヘッドスライディングで生還！