▼いよいよブルワーズの機動力が全開?
コンタクト&選球眼に匹敵するブルワーズ打線の武器が機動力だ。164盗塁はリーグトップ。10盗塁以上の選手が実に7人と、どこからでも足で攻めてくるのも大きな特徴と言える。
ただ、カブスとの地区シリーズでは5試合でわずか2盗塁。お家芸の機動力野球は見られなかった。もっとも、これは対戦相手カブスがランニング・ゲームの阻止が得意(80許盗塁はメッツと並んでリーグ2番目の少なさ)だったことも作用している。ドジャースは逆に盗塁阻止能力はあまり高くはないため、リーグ優勝決定シリーズでは一転して積極的に仕掛けてくる可能性は十分あるだろう。
盗塁だけではない。単打で一塁から三塁を陥れるなどのベースランニングでどれだけ得点を増したかを示す指標でも、MLBダントツの14を記録するなど、とにかく走塁全体への意識が高い。ここで不安要素となるのがテオスカー・ヘルナンデスだ。これまでも守備のミスが目立っており、ブルワーズがこの隙を突かないはずがない。
▼地区シリーズ絶不調の大谷は復調できるか
レッズとのワイルドカード・シリーズでは2本塁打を放った大谷だが、フィリーズとの地区シリーズでは20打数で単打1本、9三振と完全に沈黙し、デーブ・ロバーツ監督も「あのパフォーマンスではワールドシリーズに勝てない」と苦言を呈した。
しかし、フィリーズの大谷対策は他チームが真似できるようなものではないのも事実だ。クリストファー・サンチェス、ヘスス・ルザード、レンジャー・スアレス、マット・ストラームなど実力十分の左腕を中心にぶつけ、20打席中16打席が左投手との対戦。そして、残る4打席のうち3打席は球界屈指のクローザー、ヨアン・デュランという警戒ぶりだった。実際、「Shadow」と呼ばれるゾーンギリギリへの投球が53.7%で、これはチームで最も高い数字だった。
ではブルワーズはと言うと、先発左腕はベテラン技巧派のホゼ・キンターナのみで、サンチェスやルザード、スアレスと比べるとかなり与しやすい(実際、大谷は昨年のリーグ優勝決定シリーズでキンターナから本塁打を放っている)。ブルペン左腕のジャレッド・ケイニグには通算4打席で3三振を喫しているとはいえ、今季ブルワーズ戦6試合で3本塁打を放つなど、チーム全体としては嫌な印象は持っていないはずだ。
構成●SLUGGER編集部
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コンタクト&選球眼に匹敵するブルワーズ打線の武器が機動力だ。164盗塁はリーグトップ。10盗塁以上の選手が実に7人と、どこからでも足で攻めてくるのも大きな特徴と言える。
ただ、カブスとの地区シリーズでは5試合でわずか2盗塁。お家芸の機動力野球は見られなかった。もっとも、これは対戦相手カブスがランニング・ゲームの阻止が得意(80許盗塁はメッツと並んでリーグ2番目の少なさ)だったことも作用している。ドジャースは逆に盗塁阻止能力はあまり高くはないため、リーグ優勝決定シリーズでは一転して積極的に仕掛けてくる可能性は十分あるだろう。
盗塁だけではない。単打で一塁から三塁を陥れるなどのベースランニングでどれだけ得点を増したかを示す指標でも、MLBダントツの14を記録するなど、とにかく走塁全体への意識が高い。ここで不安要素となるのがテオスカー・ヘルナンデスだ。これまでも守備のミスが目立っており、ブルワーズがこの隙を突かないはずがない。
▼地区シリーズ絶不調の大谷は復調できるか
レッズとのワイルドカード・シリーズでは2本塁打を放った大谷だが、フィリーズとの地区シリーズでは20打数で単打1本、9三振と完全に沈黙し、デーブ・ロバーツ監督も「あのパフォーマンスではワールドシリーズに勝てない」と苦言を呈した。
しかし、フィリーズの大谷対策は他チームが真似できるようなものではないのも事実だ。クリストファー・サンチェス、ヘスス・ルザード、レンジャー・スアレス、マット・ストラームなど実力十分の左腕を中心にぶつけ、20打席中16打席が左投手との対戦。そして、残る4打席のうち3打席は球界屈指のクローザー、ヨアン・デュランという警戒ぶりだった。実際、「Shadow」と呼ばれるゾーンギリギリへの投球が53.7%で、これはチームで最も高い数字だった。
ではブルワーズはと言うと、先発左腕はベテラン技巧派のホゼ・キンターナのみで、サンチェスやルザード、スアレスと比べるとかなり与しやすい(実際、大谷は昨年のリーグ優勝決定シリーズでキンターナから本塁打を放っている)。ブルペン左腕のジャレッド・ケイニグには通算4打席で3三振を喫しているとはいえ、今季ブルワーズ戦6試合で3本塁打を放つなど、チーム全体としては嫌な印象は持っていないはずだ。
構成●SLUGGER編集部
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