実際導入されている機器類については「地面からの反発係数を測るフォースプレートという機器があるんですけど、これに関してはどの球団にもなかったですね。モーションセンサーは身体に(センサーを)付けて計測するのが基本なのですが、それをせずにユニホームを着た状態で計測できるものは今までなかったですから、最新のものなのかなと思っています」とメジャー球団にもない機能を備えていたことを明かし、「またそれらはキャンプ地にあることが多いので、キャンプの時だけは測れるのですが、これらが常にDOCK(球団施設)にあるのでシーズン通して測れることは今まで経験したことがなかったです」と、やはりデータ測定のパイオニアであるメジャーにも、常設されていなかったと告白する。
  　そのうえでオフの期間に「しっかり測ってもらって解析してもらって、いろんな話をアナリストの方、バイメカの方、ピッチングコーチから聞いています。より活用して、色々勉強したいなと思ってます」とデータを武器に、理論武装で来季に挑む。

　昨シーズンのデビューからの3戦は一定の手応えも感じたが「去年のものをそのままというよりは、いい部分を残しつつ、変えるところは変える感じですね。オフシーズンに動きの面など別の取り組みもして、これだというものを掴めるようにと、ブルペンに入って計測してもらっています」と常に口にする“感覚”を再現できるよう、日々練習を続けていると明かした。

　来季はキャンプからチームに合流できることに「最初からしっかり調整できるのは一つの大きなポイント」とアドバンテージがあるとキッパリ言い切った藤浪。背番号27がローテーションを守り抜いたとき、DeNAが前身から四半世紀以上成し遂げていない悲願が近づいてくる。

取材・文●萩原孝弘
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