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MLB

史上最強級助っ人タフィー・ローズが26年前のMLB開幕戦で達成した大記録とは?

宇根夏樹

2020.03.12

 けれども、ローズがセンターを守り、ライトのサミー・ソーサとレフトのデリック・メイ(01~03年に千葉ロッテ)とともに外野トリオを組んだのは6月半ばまで。グレナレン・ヒルにポジションを奪われた。結局、7月半ばのシーズン8本目(通算13本目)が、メジャーでは最後の本塁打となった。

 開幕戦の本塁打は、この3本だけ。ローズはメジャーで6年を過ごしたが、他の開幕戦出場は91年しかない。日本プロ野球では、開幕戦13試合で2本塁打。98年は近藤芳久(ロッテ)、07年は斉藤和巳(ソフトバンク)から打った。
 
 なお、ローズ以外の開幕戦3本塁打は、ジョージ・ベル(ブルージェイズ/88年)、ドミトリー・ヤング(タイガース/05年)、現レッズのマット・デビッドソン(18年)が記録している。日本プロ野球は、森下重好(近鉄/51年)、田代富雄(大洋/79年)、小早川毅彦(ヤクルト/97年)の3人だ。中でも、前年オフに広島を戦力外になり、先日亡くなった野村克也監督率いるヤクルトに拾われた小早川の3発は、今も多くのファンの脳裏に焼き付いている。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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