今大会の日本代表にはたくさんの投手が招集されているが、それぞれ持ち味が異なり、対戦相手の特徴に合わせてどの投手をぶつけていくかは指揮官の腕の見せ所だ。アメリカなどを相手にする際には、縦の変化に長けた投手を起用させるのが得策とよく言われるが、浅田の縦のスライダーは今後、ライバルと対戦するにあたって、大きな武器になるはずだ。明日のアメリカ戦では、球数制限のルールから登板することはできないが、今後のスーパーラウンドや決勝戦での強豪と対戦する際にも秘密兵器として期待できそうだ。
また、浅田が活躍を見せたことで、今大会でまだ登板がない投手たちも、モチベーションが高まっていることだろう。この日は、エース格の奥川恭伸(星稜高)が異例の代打で出場するなど、それぞれ試合に入っていく試運転は進んできている。
まだ一喜一憂する段階ではないが、リーグ戦を戦いながら戦力の整理をしていく必要はある。ともかく、浅田の今後の活躍が楽しみになったことは間違いない。
文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
また、浅田が活躍を見せたことで、今大会でまだ登板がない投手たちも、モチベーションが高まっていることだろう。この日は、エース格の奥川恭伸(星稜高)が異例の代打で出場するなど、それぞれ試合に入っていく試運転は進んできている。
まだ一喜一憂する段階ではないが、リーグ戦を戦いながら戦力の整理をしていく必要はある。ともかく、浅田の今後の活躍が楽しみになったことは間違いない。
文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。