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MLB

新型コロナの犠牲になった最速“185キロ“のノーコン剛球左腕ダルコウスキーの破天荒伝説

宇根夏樹

2020.04.27

 他にも、速球の速さと荒れっぷりにまつわるエピソードは枚挙に暇がない。「2イニングで120球を費やして降板させられた」「1安打完投ながら8対9で敗れた」、「球審のマスクを直撃して病院送りにした」「捕手はミットに生肉を敷いて捕球の衝撃を和らげていた」「木製のフェンスにストライクゾーンを描いて投げさせたところ、いくつもの穴が開いたがゾーン内はきれいなものだった」……などなど。

 肩を痛めて引退後も、ダルコウスキーの“軌道”は定まらなかった。選手時代にも増して酒に溺れ、何度も警察のやっかいになり、ホームレスに近い暮らしをしていた時期もあったという。先日、ダルコウスキーは新型コロナウイルスに冒され、80歳で生涯を閉じた。
 
 なお、映画『さよならゲーム』でティム・ロビンスが演じたヌーク・ラルーシュは、ダルコウスキーにヒントを得て、脚本・監督のロン・シェルトンが生み出した。ダルコウスキーと同じく、シェルトンもメジャーデビューできなかった元マイナーリーガーだ。67~71年にオリオールズのマイナーで二塁を守っていた時、この“先輩”について知ったという。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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