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大学野球

最多奪三振、防御率0.00、5試合連続アーチ――「東京六大学」で偉大な記録を残した名手たち

大友良行

2020.05.10

●最優秀防御率
野村祐輔(投手/広島)
1989年生まれ。右投右打。岡山県出身。
広陵高-明治大-広島。

 2008年秋、1年生ながら史上5人目、44年ぶりのシーズン最高防御率0.00を達成。7試合34回2/3、打者130人を相手に奪三振41を奪った

 大学では、MAX149㎞のストレートにスライダー、チェンジアップ、落差のあるカーブ、カットボール、フォークを織り交ぜて打者を封じた。ノーワインドアップからのコントロールは天下一品。打者を打ちとる術を知っていた。通算65試合で30勝12敗、奪三振358、防御率1.92。アジア選手権、日米対抗、世界選手権でも活躍し、2011年ドラフトで広島から1位指名された。

●通算最多安打
高山俊(外野手/阪神)
1993年生まれ。千葉県出身。右投左打。
日大三高-明治大-阪神。

 明大4年秋に、1967年に高田繁(明大→巨人)が記録した127本の通算最多安打数を更新し、131本まで伸ばした。

 日大三高時代は高校通算32本塁打を放ち、10年ぶりの全国制覇の中心選手となったが、プロ志望届は出さずに明大に進学。大学では、1年春からレギュラーで実力発揮して打率.542で打撃成績2位。2年時は、春秋リーグ戦の連覇に貢献し、4年時にユニバシアード代表にも選出された。

 大学通算102試合131安打、本塁打8本、盗塁18。打ち損じが少なく通算打率.324とハイアベレージを残し、ベスト9も6回獲得した。守備範囲も広く、肩も悪くない。まさに走攻守3拍子揃っており、2015年ドラフトで阪神から1位指名を受けた。
 
●5試合連続本塁打/シーズン最多本塁打
岩見雅紀(内・外野手/楽天)
1994年生まれ。滋賀県出身。右投右打。
比叡山高(滋賀県)-慶応大―楽天。

 高校通算47本塁打を記録して注目されたが、甲子園出場はなし。大学では2年春からベンチに入り、秋に初出場して初安打、初本塁打を放つ。4年秋に史上初の5試合連続本塁打。ちなみにこの5試合連続本塁打は、2019年春に法大の安本竜二選手(EX-ENEOS)も達成している。

 年間最多本塁打の方は、2017年4年生の時。春5本、秋7本の計12本で連盟記録の単独第1位だ。また、リーグ通算では21本を打ち、高橋由伸(慶応大→巨人)の23本、田淵幸一(法政大→阪神)の22本に次ぐ歴代第3位につけた。

 大学通算61試合で178打数52安打、打点53、本塁打21本、打率.292、長打率.674。推定距離170mと言われ”慶大のバレンティン”の異名をとり、「減量よりも長打!」との声援をファンから送られていた。ガッシリした体型でのしのしと打席に向かう姿は山崎武司(元中日)そのもので、2017年ドラフトで楽天から2位指名された。
 

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