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プロ野球

【プロ野球選手の社会貢献活動:第3回】"世界の王"から受け継がれるマインド――巨人社会貢献活動の歴史

節丸裕一

2020.06.07

 5月、巨人はユニフォームを提供するアンダーアーマー社の協力も得て、チーム全体で直筆サイン入りTシャツの大規模なチャリティーオークションを行った。売上金は4月に発表した『東京コロナ医療支援基金』を通じた支援に生かされる。

 このほかにも、田口麗斗が出身地の広島県にマスクを寄贈したり、菅野から『介助犬フェス2020』の支援に誘われた中川皓太がサイン入りグッズを提供したりするなど、社会貢献への意識はチーム内で着実に広がっている。
 
 プロ野球選手会会長として『新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金』(以下『コロナ基金』)の支援で先頭に立った炭谷銀仁朗も、社会貢献に熱心に取り組んできたことで知られる。難病を患う子どもとその家族の支援活動を西武時代から継続している。そして今年、コロナの影響で難病の子どもたちが家族との面会もできなくなっていることを知った炭谷は、西武で彼の活動を引き継いだ武隈翔太とともに、ゲーム機器や音楽機器、おもちゃなどを贈ることを決めた。「家族に会うこともできないことで相当な不安、精神的負担を負っていることと思います。ひと時でも楽しい時間を過ごしてもらえれば」という炭谷の言葉は、子どもたちへの愛情にあふれていた。

文●節丸裕一

【著者プロフィール】
せつまるゆういち。フリーアナウンサー。早稲田大学を卒業後、サラリーマンを経てアナウンサーに転身。現在はJ SPORTSなどでプロ野球やMLB中継を担当。フジテレビONE『プロ野球ニュース』にも出演。

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