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プロ野球

【川口和久のセ・リーグ順位予想】広島の対抗はDeNA。中日はケガ人が出ると…

川口和久

2020.06.18

 3位以下は、阪神、巨人、中日、ヤクルトと続く。

 阪神は、外国人の登録枠がひとつ増える恩恵を、最も受けるチームかもしれない。先発陣は西勇輝、青柳晃洋、秋山拓巳、岩貞祐太など揃っているし、高橋遥人も開幕に間に合いそうだ。ブルペンの充実は昨年のとおり。上手くいけば優勝の可能性もあるだろう。

 一方の巨人は、打線は充実しているが、投手陣が計算できない。菅野智之、メルセデス、田口麗斗という3人の次がいない。戸郷翔征にしても鍬原拓也にしても桜井俊貴にしても、少し力が落ちてしまう。他球団に比べると厳しい戦いを強いられそうだ。原辰徳監督の采配力の見せ所だろう。

 中日は先発の頭数は足りているが、野手の層が薄い。ケガ人が出ると一気に戦力ダウンする恐れがある。また、練習試合を見ていると、柳裕也があまり良くないのは気がかりだ。与田剛監督、阿波野秀幸ピッチングコーチがどのように投手陣を使っていくかが鍵になるか。
 
 ヤクルトはやはり、投手陣の選手層が薄い。石川雅規は元気だが、彼を開幕戦に持ってこなければならないチーム事情は推して知るべし。ポジティブな点を挙げるなら、坂口智隆がケガから帰ってきたことだ。村上宗隆も開幕には合わせてくるはずなので、打線でいかに投手力の弱さを補えるか。どちらにしても、主力が怪我をすると一気に戦力ダウンするチームなので、持続力には疑問符が付く。

 今年は6月19日開幕ということで、シーズンが始まる時の気温が30度を超えてくる。普段通りのシーズンであれば、開幕の頃は15~20度だから、この差は選手にとって大きな負担になるだろう。開幕の頃は身体が動くが、コンディションを保つのが難しく、失速する時期が早く来る恐れがある。そうなると、どのチームもケガ人が発生するリスクが高まるので、そこをうまくマネジメントしながら戦えたチームが上位に来るだろう。

解説●川口和久

【著者プロフィール】
かわぐち・かずひさ/1980年のドラフト1位で広島に入団。95年にFAで巨人に移籍した後、98年限りでユニフォームを脱いだ。現役引退後は巨人のコーチや編成を務め、現在は解説者として活躍。

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